7月の地上波デジタル移行に伴う買い替え需要が過ぎ去り、テレビ製造業がかつてないほど深刻な不況に陥っている。果てしなく値崩れする製品と積み上がる在庫を目の前に、家電業界では「このままテレビ事業を継続する意味があるのか」という悲観論が聞かれる。 7月の地上波デジタル移行に伴う買い替え需要が過ぎ去り、テレビ製造業がかつてないほど深刻な不況に陥っている。果てしなく値崩れする製品と積み上がる在庫を目の前に、家電業界では「このままテレビ事業を継続する意味があるのか」という悲観論が聞かれる。が、その一方で、難局打開に向けてテレビ受像機の新たな価値創造に向けた取り組みも進んでいる。その一つがウェブとテレビの融合、いわゆる「ウェブTV」だ。 【詳細画像または表】 これまでウェブTVは家電業界内で「筋の悪い製品」と見なされてきた。既に1990年代半ばには、米国のベンチャー企業がテレビでウェブをブラウジング