円安基調は続くのか この記事の写真をすべて見る 2024年は米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げや日本銀行の金融政策の正常化が見込まれ、外国為替市場では円高・ドル安が進むと予想する声が多い。しかし、ふくおかフィナンシャルグループでチーフ・ストラテジストを務める佐々木融さんは、円安は構造的な要因に基づくもので、円安基調は続くと主張する。その理由とは。 【写真】投資家必見!2004年の重要イベントカレンダーはこちら ――2024年のドル・円相場の見通しは。 1ドル=140~160円で推移するとみています。足元の同140円台前半の水準は、円にとっては天井、ドルにとっては底値に近いと考えています。 24年は基本的に円安・ドル高基調が続くでしょう。円はこの3年間、ドルをはじめ主要通貨の中でも「最弱」でした。構造要因に基づくもので、大きく変わるとは考えていません。 サービスの収支も悪化 ――円安が進