「名古屋城本丸御殿」は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として、1615(慶長20)年に徳川家康の命によって建てられた日本を代表する近世書院造の建造物。総面積3,100㎡、木造平屋建こけら葺き書院造、13棟の建物で構成されている。 名古屋市観光文化交流局 名古屋城総合事務所は、「ものづくりの技、心、自然環境の大切さ」を後世に伝える一大文化事業として、江戸期最先端技術の粋を集めた近世城郭御殿「名古屋城本丸御殿」の10年に及ぶ復元計画を進めてきた。 「名古屋城本丸御殿」は1930(昭和5)年には天守閣と共に、城郭として国宝第一号に指定され屈指の名城として知られていたものの、1945(昭和20)年の空襲により建物の全てを焼失。 しかし幸いにも焼失を逃れた、1049面の障壁画、309枚の実測図、約700枚の写真、約2000個の礎石など、他に例を見ないほどの豊富な史料が保管されており、様々な分野の専門家の