今回の講義紹介は、毎年夏学期に開講されている「科学哲学」について紹介する。この講義を担当している野矢 茂樹 助教授にお話を伺った。 「科学哲学」で扱う領域 「『科学哲学』とは何か」と尋ねられると、まず基本的には「哲学」なんです。「哲学」というのは、学問の一領域というより、一つの方法です。そしてその「哲学」という方法には「ある対象について根本的に考える」という特徴があるわけです。例えば、言語の成り立ちを言語学とは違う形で、ある根本的な問いを立てて考えていく場合「言語哲学」となるし、心について心理学とは違う形で根本的に問うていくと「心の哲学」ということになります。同じように、「科学」という対象に対して「科学って何だろう?何をやってるんだろう?」とか「今ある科学が唯一絶対のものなんだろうか?」あるいは「これから先、科学はどうなっていくのだろうか?」というようなことを根本的に問おうとするのが「科学
東京出身。1965年東京大学文学部フランス語フランス文学専修課程卒業。1971年同大学院人文科学研究科美学藝術学博士課程満期退学。1971年同助手、1974年埼玉大学専任講師、1976年助教授、1980年東大文学部助教授、1989年教授。2004年官定年退官、日本大学文理学部哲学科教授。東大名誉教授。 1982年、『せりふの構造』でサントリー学芸賞受賞。1997年、東京大学文学博士。論文の題は「フランスを中心とする18世紀美学史の研究」[1]。 『せりふの構造』(筑摩書房、1982/講談社学術文庫、1994) 『作品の哲学』(東京大学出版会、1985) 『演出の時代』(春秋社、1994) 『美学辞典』(東京大学出版会、1995) 『エスニックの次元 ―《日本哲学》創始のために』(勁草書房、1998) 『ミモザ幻想-記憶・藝術・国境』(勁草書房、1998) 『フランスを中心とする18世紀美学
西周 西 周(にし あまね、(文政12年2月3日(1829年3月7日) - 明治30年(1897年)1月31日) は、日本の啓蒙思想家、西洋哲学者[1]。獨逸学協会学校(現:獨協中学校・高等学校)初代校長、貴族院議員、男爵、錦鶏間祗候。西 周助とも[2]。 石見国津和野藩(現・島根県津和野町)の御典医の家柄。幼名、経太郎。父・西時義(旧名・森覚馬)は森高亮の次男で、川向いには西周の従甥(森高亮の曾孫)にあたる森鷗外の生家がある。西の生家では、彼がこもって勉学に励んだという蔵が保存されている。 漢学の素養を身につける他、天保12年(1841年)に藩校・養老館で蘭学を学んだ。安政4年(1857年)には蕃書調所の教授並手伝となり津田真道と知り合い、哲学ほか西欧の学問を研究。文久2年(1862年)には幕命で津田真道・榎本武揚らとともにオランダに留学し、ライデン大学でシモン・フィッセリング(ドイツ語
あしたの検討会のためのレジメです。 検討会で人に見せたら変更したくなると思うけど取りあえずアップしておきます。 書き方がえらそうでごめんなさい。 ■ 本書の目的 「フィクションの概念分析」 ■ フィクションの概念分析とは何か 「フィクション」という概念に関する諸原理を明らかにする。 ただし、 「フィクション」は多義的である。 たとえばフィクションには以下のような相異なる意味がある。 (1)虚偽 (2)実在と対応しないもの (3)文学作品 本書は、 (3)の意味を基本としつつ、 より包括的で より見通しのよい フィクション概念を提案する。 より包括的であるとはどういうことか? 絵画、彫刻、演劇、映画などの非言語的作品も包括する。 より見通しのよいとはどういうことか? 問題領域についてよりよい理解が得られる 一貫したシンプルな原理によってフィクション概念の本質を捉える フィクションにかかわる諸
■編集元:ニュース速報板より「哲学者「1人が死ねば5人が助かる、1人が生きると5人は死ぬ。正しい行いは?」」 1 音叉(愛知県) :2010/04/06(火) 16:54:50.57 ID:+yvYd+Mj● ?BRZ 米名門大学で最も人気の授業を初公開!NHK「ハーバード白熱教室」 2010年4月5日 NHK教育にて毎週日曜の午後6時からオンエアされている「ハーバード白熱教室」では、 名門ハーバード大学の歴史で最も人気を集めたという、政治哲学のマイケル・サンデル教授の 授業「Justice(正義)」を公開しています。はてなブックマークでも早速注目が集まっています。 創立から400年近いハーバード大学の歴史の中で、最も多くの履修学生数を記録した というマイケル・サンデル教授の授業「Justice(正義)」。毎回参加者が1000人を超える というあまりの人気ぶりに、大学では
ステファヌ・マラルメ(Stéphane Mallarmé, 1842年3月18日 - 1898年9月9日)は、アルチュール・ランボーと並ぶ19世紀フランス象徴派の代表的詩人。代表作に『半獣神の午後』『パージュ』『詩集』『骰子一擲』(とうしいってき、『サイコロの一振り』とも)、評論集『ディヴァガシオン』など。 パリに生まれる。本名エティエンヌ・マラルメ(Étienne Mallarmé、フランス語の男子名でStéphaneはÉtienneの異形である)。若いうちにユーゴーらのロマン派の影響を受けて詩作を始め、ボードレールの作風やアメリカの詩人・作家のエドガー・アラン・ポーの『詩の原理』をもとに創った詩が文壇に知られるようになる。第三共和政下パリで、コンドルセ中学の教師として英語を教える傍ら、生涯にわたって詩の可能性を探り、難解な詩や批評を書き綴った。 初期詩篇と呼ばれる1860年代前半までの
前の記事 無料配信で書籍の売り上げが増加:41冊の調査結果 「コンピューターと自分は一体」:実験で検証 2010年3月11日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Brandon Keim (左)マルティン・ハイデッガー、(右)身体が道具を用いている際の全体的な相互作用の様子を図にしたもの。(A)は正常に機能する道具、(B)は機能しない道具を用いている場合。 Image credit: (左)WikiMedia Commons、(右)PLoS ONE。サイトトップの画像はwikimedia 一見単純な実験によって、偉大な哲学者の概念が検証された。その実験は、コンピューターのマウスを用いて、マウスが一時的に正しく機能しなくなるようにすることで、それを操作する人がどのような反応を示すかを調べるというものだ。 実験の結果、被験者の注意力に
茂木健一郎から斎藤環への手紙 ■拝復 たいへん興味深い手紙をありがとうございました。斎藤さんがあげられた問題は、どれも私の関心領域(意識の問題)の本質にかかわる、エッセンシャルなものと考えます。 お返事を差しあげるまでに、ずいぶんと時間がたってしまい、申し訳ありません。この間、斎藤さんとの往復書簡のことがずっと気にかかっていましたが、さまざまな事情から、ご返信が遅くなってしまいました。心からお詫び申しあげます。 斎藤さんがお手紙のなかでご指摘くださったさまざまな点は、たいへん興味深いことばかりでした。斎藤さんは、「クオリア」を疑いのないこの世界属性として立ててしまうことが、ナルシシズムにつながると書かれた。昨今のいくつかの危険な社会的風潮との関連性も指摘された。また、ジャック・ラカンの「我思う、または、我は在る」という言葉を引用して、(クオリアを感じる主体としての)「私」は、確固とした単一
斎藤環から茂木健一郎への手紙 はじめまして。 はじめておたよりします。斎藤環と申します。 茂木さんの著書は何冊か読ませていただきましたが、その精力的な活動のすべては、とうていフォローし切れていない点をまずお詫びいたします。 そのかわりといってはなんですが、妙なエピソードからはじめさせていただきます。 じつは私は、茂木さんとこれまでに何度かニアミスしているんですよ。たとえば、私は2006年の夏休みにフライブルクに行ったんですが……(といえばピンと来るかも知れませんね)、ルフトハンザ機内で私たち家族の斜めうしろに茂木さんが座っておられました。驚いたのは、往路だけならまだしも、復路の機内でもほぼ同じ位置関係で、なんというか、この「偶有性」には驚かされました。思えばあの時点で、この企画は萌芽的かつ徴候的に成立しつつあったのかもしれませんね(笑)。 私の茂木さんへの親近感はこれに留まりません。私たち
@sdt 以前イタリア語練習用に使ってたクロッキー帳と、去年の手帳。私は字がでかい!!!ので基本、罫線ガン無視です。瞬発力で書くだけのイタリア語練習帳に罫線はいらねえ!と思ってクロッキー帳。 http://yfrog.com/328ierj 2010-02-17 19:21:55
Peter Lamarque, "The Death of the Author: An Analytical Autopsy," British Journal Of Aesthetics, 40:4(1990), pp. 319-31. Aesthetics and the Philosophy of Art: The Analytic Tradition: An Anthology, ed. Peter Lamarque, Stein Haugom Olsen(Blackwell, 2003), pp. 433-41. Aesthetics and the Philosophy of Art: The Analytic Tradition: An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies) ラマルク「作者の死 - 分析的検死」という論文を
従来のフィクション論では文学などの言語的フィクションのみに話題が限定されてきたが、本書では言語的フィクションと映画・演劇・絵画・彫刻などの視覚的フィクションとの共通性を重視。作者と語り手との分離という事態を手がかりに、読む行為や見る行為における受け手の役割に注目する形でフィクション概念の再定義を目指す。 はしがき 序 論 フィクションを問うということ 1 フィクションという概念 2 虚構的な発言/虚構に関する発言 3 虚構的な対象の存在と非存在 4 本書の構成について 第一章 フィクションの統語論 1 二つの方向性 2 フィクションの目印となるもの 3 統語論的特徴の否定――カリーとサールの議論 4 より慎重な否定論――キャロルの立場 第二章 フィクションの意味論 1 フィクションは何も指示していないか 2 非現実の対象を指示すること 3 フィクションと真偽 第三章 主張とミメーシス 1
苦悩の代表格にあげられるのが病気であり、病気を抱えることのいたるところに〈痛み〉があることも当然だ。身体の痛みだけでなく〈心の痛み〉と 表現され、痛みは苦悩の同義語としても語られる。 ここで、痛みについて考えてみよう。痛みは神経や脳のメカニズム、あるいは痛みを引き起こす物質(=疼痛(とうつう)物質ないしは発痛物質)に 関する研究がすすみ多くのことがわかってきた。生理学やペインコントロールの臨床においては、これらのメカニズムについては痛みはふつう疼痛と表現されて さまざまな臨床的な治療やケアがプロトコル化(=具体的な手続き化)されている。 他方、痛みは人間存在にとっての長年の脅威であって、古くから哲学者の議論の格好の材料であった。それは生理学が疼痛のメカニズムについてそれ なりの説明をするまでは、痛みについて語っていたのが哲学者だったのだ。 英国の功利主義的哲学者ジェレミー・ベンタム(174
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/25(水) 17:09:20.28 ID:Ecteuiyz0 アカポスとか就職とか、俺が鬱になる質問以外。 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/25(水) 17:09:49.38 ID:sR2Rucw20 世界中の童貞はどうしたら救われるのか・・・? >>2 セクロスしても救われるとは限らない、ってのが問題だよな。 信仰からの回答が一番手っ取り早い。信仰を持て、正当化しろ、価値観をひっくり返せ ニーチェは読むな、これに尽きる。 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/25(水) 17:10:02.67 ID:W7cwMSVl0 悪の起源 >>4 悪ってのは、関係性の中に成立する。 つまり、善が存在するためには悪がなければならない。 フーコーが権力装置概
堀 潤之 今日は、ゴダールといわゆる「ニュー・メディア」との関係についてお話ししたいと思います。21世紀も、はや三年目を迎えているわけですが、映画は相変 わらず、20世紀的な試みを反復しているだけで、真に21世紀的と言いうるようなブレイクスルーはまだ起きていない気がいたします。一方、ゴダールの『映 画史』(1988-98)は、ゴダール自身は自分が生きた20世紀の総括として作っているとはいえ、ゴダール自身がおそらく意図しなかったような仕方で、 21世紀に向けて開かれているようにも見えると思います。そういうわけで、私は、おそらくゴダールの意図を裏切って、『映画史』という作品をどういうふう に21世紀に向けて活用すればよいのかを、考えてみたいと思います。 ゴダールと「映画の死」 ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちは、過去の映画を浴びるように見て批評を書くという体験を経て、映画を撮りはじめた最初の世代
2024年5月26日(日)に第67回キェルケゴール読書会を開催いたします。(2024/4/21) 木瀬康太会員の著書『キェルケゴール美学私考-イロニーと良心-』が出版されました。(2024/4/12) 2024年4月21日(日)に第66回キェルケゴール読書会を開催いたします。(2024/4/5) 2024年度キェルケゴール協会第24回学術大会の発表者を募集いたします。(2024/3/19) 第5回キェルケゴール・セミナーを開催いたします。(2023/11/5) キェルケゴール協会会員による共訳著『キェルケゴールは反ヘーゲル主義者だったのか?』萌書房が出版されました。(2023/10/3) 第5回キェルケゴール・セミナーの登壇者を募集いたします。(2023/9/20) 機関誌『新キェルケゴール研究』の投稿規程・査読規程・執筆要領を改正しました。(2023/7/25) 2023年度キェルケゴ
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