笛を吹ーいて歩こう~。ナンチャッテ。……子どもの頃に笛ガムや笛ラムネを私らは駄菓子屋で買って、ピーピー吹いて歩いたものだ。乏しい小遣いだから、遊んで、後に楽しめるという二度おいしいのが魅力だった。この笛ガムと、当てクジガムを出していたのがコリス。実はコリスは、昭和30年代のガム業界の雌雄のひとつ、ハリスの子会社だったのだ。子会社だから「コリス」というネーミング。単純でいいなあ(会社ではリスも飼っていたようです)。 コリスの前身は昭和二三年に創業された「桔梗屋」。桔梗屋は笛ガムの研究を行う。昭和二七年一〇月に、一緒に笛ガムを開発して来た大阪の丹信堂が「チウインガム笛」の実用新案を取得する。この権利をハリスが買って、ハリス板ガムの断ち落しを利用し、コリスが笛ガムを作ってハリスから発売した(昭和三五年からは笛ガムの発売元がハリスからコリスへ変更)。ガムばかりではなく昭和三八年四月にはフエラムネも