跳、投動作の観察評価観点(日本体育協会、平成20年度スポーツ医・科学研究報告:5-19, 2009)/提言書から日本学術会議は、健康・生活科学委員会と健康・スポーツ科学分科会の審議結果を取りまとめた提言「子どもの動きの健全な育成をめざして~基本的動作が危ない」を、このほど公表した。子供の体力・運動能力が著しく低下傾向にある現状を踏まえ、基本的動作が危ないとして、幼児期・児童期からの教育制度の整備、子供の動きに関する基礎研究の推進、小学校教員養成課程における体育関連の履修単位の充実、教科書の作成などを打ち出している。 幼少期から児童期前半(1歳~8歳)に獲得する基礎的動作は、生涯を通じて運動全般の基本となり、児童期後半(9歳~12歳)には、さまざまな動きや基礎的な運動技能を幅広く習得できる。 ところが、文科省が継続的に実施している「体力・運動能力調査」の結果によると、子供の走る・跳ぶ・投げる