中国共産党第十八次全国代表大会は、ロシアと中国がどれだけ近づくべきかということを改めて考えさせるものだった。はたしてロシアは、中国と対等のパートナーになれるものだろうか。 世界は新しい超大国の誕生を見つめているが、かつて、こういう誕生のプロセスが対立なしに進んだことはなかった。ロシアとしては、対中関係における自国の経済的、軍事的、政治的立場について、考えずにはいられない。現在の露中“パートナーシップ”を評価する時、中国が“誘導する”側で、ロシアが“誘導される”側という印象がぬぐえないからだ。 3つのリスク 中国との付き合いで、ロシアが慎重になる理由は3つある。 一つ目は、まったく経済的な理由だ。ロシアの対中輸出は、対欧輸出に比べてさえ、さらに「原料的」だ(2011年度の原油、木材、金属の対中輸出が74.2%なのに対し、対欧輸出は62.8%)。そしてロシアは、中国から工業製品を買っている(