十和田湖畔で休廃業したホテルや土産店が景観を損ねている問題で、環境省が2014年度中に湖畔休屋の旧食堂兼土産店「南祖庵」を解体し、撤去する方針であることが6日、東北地方環境事務所への取材で分かった。国立公園の環境整備として国が施設撤去に乗り出すのは、青森県内で初のケースとなる。 南祖庵は1965年の建築で地上3階、地下1階、延べ床面積約700平方メートル。2006年11月に閉店後、放置されてきた。遊覧船の桟橋前の角地にあり、荒廃が目立つことから、地元の観光関係者によりトタン板で囲う“応急処置”が施されている。 【写真説明】 環境省が2014年度に解体、撤去する方針を固めた「南祖庵」=6日、十和田湖畔休屋