列車は無人駅のローア駅に到着しました 誰もいない駅 名前の無い風景 その片隅にある一軒の農家に風変わりな機械があります 機械の名前はヴェルト・マシーネ 日本語に訳すると「世界機械」 この機械は世界各国の様々なガラクタを 集めて作られました ヴェルト・マシーネは何も生産しません 目的もありません 製作者のフランツ・グゼルマンはこの家に住む農民でした 8畳ほどの小さな部屋で 23年間に渡ってこの機械をただ作り続けていたといいます グゼルマンは誰からも評価されることなく1981年に その生涯を閉じました 今ではこの奇妙な機械を見るために 毎年1万5千人もの人が訪れるということです