【大紀元日本9月10日】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(79)は7日、ドイツ週刊紙ウェルト日曜版(Welt am Sonntag)の取材を受け、その死後に後継者を探すという450年も続いてきたチベット仏教の輪廻転生制度を廃止すると初めて明かした。 ダライ・ラマによると、2011年に政治的指導者の立場から完全に身を引いて以来、「5世紀近く引き継がれている輪廻転生制度もこれで自由な意思に基づいて終わりを告げた」と自身の意向を示した。 ダライ・ラマとパンチェン・ラマはチベット仏教の二大宗教指導者である。政教一致体制を実施しているチベットでは、ダライ・ラマとパンチェン・ラマはチベットの宗教的指導者であるだけでなく、政治の指導者でもある。 1391年以来、伝統的な後継者を選ぶ輪廻転生制度によって、ダライ・ラマは13回の生まれ変わりと認定され、パンチェン・ラマは10世とされている。