米ソフト開発会社モジラは23日、同社の携帯電話向けの基本ソフト(OS)「ファイアーフォックス」を使った25ドル(約2500円)の格安スマートフォンを開発する構想を発表した。 スマホの需要拡大が見込まれる新興国などへ投入し、市場を広げたい考えだ。 スペインのバルセロナで24日開幕する世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス」に先立ち、同社が現地で発表した。格安スマホは、中国メーカーが開発する低価格の半導体を使い、生産コストを抑える。 携帯電話向けのOS市場は、グーグルとアップルの米2社が圧倒的なシェア(市場占有率)を誇る。ただ、アジアなどの新興国では、これらのOSを搭載した高額なスマホを買えない消費者も多い。格安スマホの投入で、新興国市場を開拓し、2強に対抗するOSの普及を図る狙いがある。