前回(今日から始めるデジカメカラーマッチング:第2回 sRGBとAdobe RGBを理解する)に説明したよう、PCのディスプレイにおける「色域」とは、そのディスプレイが表現できる色再現範囲を指し、「sRGB」「Adobe RGB」などの規格が存在する。 規格が違えば色域は異なるため、表示する機器やソフトウェア、OSが「その写真がどの色域で記録されているか」を把握するのは非常に重要だ。さらに各機器やソフトウェアによって色域や発色のクセは異なるため、さまざまなデバイス間で色情報を正しく伝える仕組みも必要となる。この際に重要な役割を担うのが「ICCプロファイル」だ。 ICCプロファイルの役割 ICCは、International Color Consortiumの略称で、デジカメやプリンタ、スキャナ、ディスプレイといった機器間で確実な色再現を目指す国際標準化団体。ICCプロファイルにはその機器の
デジタルカメラで撮影した画像を、PCの液晶ディスプレイにて正しく色再現するには、駆動方式の選択も大切な要素だ(→第1回 液晶の特性を知り、写真向けの液晶を選ぶ)。液晶ディスプレイは一般的に駆動方式としてTN、VA、IPSのいずれかが利用されており、色再現の正確性は視野角による影響が少ないが、IPSは最も有利で、次にVAが続き、TNは不利となる。 実際にはパネルの品質などによって色再現性は大きく変わるが、一般的には、色再現性を重視するならばIPS方式の液晶ディスプレイを選択するのがベターといえるだろう。ただ、単純にIPS液晶を選べば正しい色を表示できるかといえば、そうではない。今回は「正しい色」を理解するために重要な「色域」について説明したい。 sRGBとAdobe RGB PCのディスプレイにおける「色域」とは、そのディスプレイが表現できる色再現範囲を指す。この色を数値的に規定することで、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く