「6434人が犠牲になった阪神・淡路大震災」 アナウンサーとして何度も伝えてきたが、あまり意識していなかったことがある。 それは、「3人の行方不明者」がいること。 転勤で久しぶりに関西に戻ってきた、おととし。 阪神・淡路大震災に関する国の報告書を読んで、そのことを初めて知った。 東日本大震災の行方不明者2520人(2024年3月1日時点)に比べ圧倒的に少ない。 しかし、津波の被害がなかった阪神・淡路大震災で、なぜ30年も行方が分からないのか、そして、家族は今どうしているのか。 調べていくと、10年前にNHKが実施した震災20年のアンケートに、1人の行方不明者の家族の名前があった。