そもそも、自分自身だってよく理解できないのに、相手を理解できると思うことが傲慢なのかもしれない。「私」自身を理解したくて、心理学を勉強しに大学に入った。4年間勉強してもなにも理解できなかった。その後、20年間社会人をして、結婚もし、子どももでき、会社でも部下がついても、いまだに異性も、同性も、自分も、理解できないままでいる。 結婚前はあまりお金もなく、給料は月末には底を尽きるような生活だった。こんな状態で二人の生活を始めてやっているのか不安はあった。「むさぼれば足らず、分け合えばあまる」とどなただったか教えていただいた。まぁ、一人よりも二人のが暖かいだろうと社会人になってまもなく結婚した。 それから、まあ...、いろいろあっていまに至る。まあ、20年以上も一緒にいれば山もあれば谷もあり、よく結婚式の祝辞に言及される「まさかの坂」もあった。「いろいろ」あるのは、心理学的・経済学的・社会学的・
