NTTグループを見ると、NTT東西はNTT持ち株会社の100%子会社。NTTドコモもやはり、NTT持ち株会社の出資比率が59.85%(2005年3月末現在)となっている。小野寺氏はこの状況を踏まえ、自由競争をやりたいというなら「それこそNTT東西を完全資本分離し、NTTドコモも資本分離すべき」と断じる。 資本分離すれば、元は同じグループの企業といえども競争せざるをえない。これは米国のAT&Tが1984年に分割され、7つのRBOC(地域系通信会社)が設立された後のことを考えても明らかだという。 「自分の会社を伸ばすためには、他社のエリアを食わなきゃ伸びられない。これを(RBOCが)お互いやった。合従連衡もあった。その流れの中であれば、NTT東西が一緒になったっていい。このほうが競争が促進されるかもしれない。しかし今のNTTは、『NTTコムが苦しいから東西と一緒にしなきゃいかん』という。そうじ