ビジネスに限らず,暮らしのあらゆる場面において,不可欠となった携帯電話。その進化の行く末を日々探求しているのがKDDI研究所である。より“豊かなコミュニケーション社会”を創るために,何が必要なのか――。携帯電話を形作るハードウエアとソフトウエアの両面において革新的なアプローチを続け,利用シーンの拡大やユーザーの利便性向上を実現する。 「空間」が情報の新たな格納庫に 今や「ケータイ」は,生活していくうえで無くてはならない存在だ。一方で,ビジネスの拡張や暮らしの質を向上させるため,新たな活用法や一層の情報提供が今後の携帯電話には求められる。こうしたなか,KDDI研究所が開発を進めるのは「実空間透視ケータイ」である。町並みにかざした携帯電話の画面上に,様々な情報を付加して表示できる空間ブラウザだ。一言で例えれば,地球上のあらゆる場所を,データ格納するデータベースに見立てたと言えよう。 実空間透視