中国国家観光局は13日、東京都内で20日から開催予定のアジア最大級の観光イベント「JATA国際観光フォーラム・旅博」への出展を取りやめることを明らかにした。同局東京駐在事務所を通じて、主催の日本旅行業協会(JATA)に出展中止を伝えた。理由は明らかにしていないが、日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化を受けて中国で高まる反日感情を踏まえた判断とみられる。 旅博をめぐっては、平成22年にも尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で逮捕された中国人船長の勾留延長を受けて、中国側が出展を中止した経緯がある。今年は、世界150カ国以上の政府観光機関や旅行業者が参加。中国は約80平方メートルのブースを確保し、日中国交正常化40周年の節目にあわせて、日本人観光客の誘致をはかる方針だった。 中国では、尖閣諸島の国有化に抗議する反日デモが13日も北京の日本大使館や上海の日本総領事館の前などで発生。11日以降でデモは3