ブラジル人男性の食事の誘いを断ったのに、キスされた20代の女性。嫌がった気持ちは認められたが、強制わいせつ容疑で逮捕され、その後に同罪で起訴された男性は無罪に――。これってどういうこと? 9月5日の名古屋地裁判決によると、被告のブラジル人男性(44)は昨年6月26日夜、名古屋鉄道の電車内で、1人で座っていた女性(当時23)に話しかけた。面識はなかったが、女性は会話に応じて連絡先を交換するなどした。男性は食事に誘ったが、女性は「仕事が忙しくて行けない」と断った。すると、男性は女性の頭をつかんでキスし、女性の手をつかんで自分の股間を触らせた。この間、約25分。女性は恐怖で周りに助けを求めたり、逃げ出したりできなかったが、携帯電話で婚約者に助けを求めようとした。 裁判では、女性の「拒絶」の気持ちが男性に伝わっていたかどうかが大きな争点となった。 判決はキスなどの行為は女性の意に反するもので、恐怖