久留米工業大学のグループが試作した竹刈りロボット「竹取の翁」=福岡県久留米市の同大研究室 繁殖力が強く、各地でやっかいものとなっている放置竹林の問題を解決しようと、久留米工業大学(福岡県久留米市)のグループが竹刈りロボットを開発している。その名も「竹取の翁」。重労働の竹の伐採作業をロボットの力で楽にしようという試みだ。刈り取った竹は竹細工のほか、各地の学校で採用が進んできた安全で軽い給食用エコ食器の樹脂原料にする計画だ。 プシュッ、プシュッと音を出しながら鉄製の腕が竹をつかむと、高さ約50センチ、重さ7キロの鉄製の檻(おり)がゆっくりと竹を上がっていく。このほど完成した「竹取の翁」の試作2号機だ。開発する同大4年浦宏徳さん(21)は「実用化が視野に入ってきた。これからがもっと楽しみ」という。 同大工学部機械システム工学科長の井上利明教授は、竹の子の産地として知られる同県の旧立花町(現