宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
(8月10日追記) 当エントリの最初の題名は「JSF氏の奇妙な翻訳」でしたが、JSF氏からTBを頂き、翻訳はsennju氏によるものであるとの指摘を受けました。これは私の全くの勘違いであり、まことに申し訳ありませんでした。お詫びを申し上げるとともに、当エントリの題名と本文を訂正いたします。 なお、頂いたTBへのお返事と、下記エントリの続きにつきましては、また後日にさせて頂きたいと思います。 JSF氏が、リデル=ハートの格言について言及があるPugh教授の論文の一節を、引用・翻訳されています。 リデル=ハートの格言について言及があるPugh教授の論文について、sennju氏が引用・翻訳され、それに基づいてJSF氏が解釈を述べられています。 http://obiekt.seesaa.net/article/123786563.html リデル=ハートの格言「平和主義者の好戦性」について 論文は
銃は、航空機、戦車、潜水艦のいわゆる三大新兵器とは違う「熟練した兵器」ですので、寿命は桁外れに長いです。 ほかに寿命の長い兵器は、歴史的に見ると刀剣があります。日本刀は、太刀~打刀に変わったりと、若干の変更がありますがおおむね形は変わりません。これは刀は、熟練した兵器であり、戦術的な変革がなければ、仕様を変える必要がない代物だったといえるでしょう。 さて、三八式についてですが、これも似たようなものです。諸外国の兵器と比べた場合の旧式度合いについては、すでに前に語られていますね。 新しいともいえませんが、それほど古いともいえません。つまり、ボルトアクション式では、すでに三八式は「決定版」ともいえる代物だったのです(No12の方が言っているように日本人にとって扱いやすいのも大きい)。 決定版なので、それ以上のものは戦術的転換がないかぎりは不要です。現在でもピストル、小銃などは50年以上前の設計
オープンキャンパス初日は大雨の中で始まった。 それでもずいぶんたくさんの高校生や保護者たちが来てくれた。 10時半ごろに雨が上がり、昼過ぎには晴れ上がる。 やれやれ。 あちこちのブースを訪ねて、「ごくろうさま」と声をかけて歩く。 私の仕事はそれだけ。 水戸黄門の諸国漫遊みたいな仕事である。 部屋に戻ると、毎日新聞の広岩さんが来て、現代政治のイデオロギー的動向についての取材。 取材されるというより、私の方がいろいろお訊ねする。 言論の右傾化は想像よりもずいぶん進行しているようである。 Will系論客たちの講演会では、九条の廃棄と核武装を求めるタイプの言説に高齢者から若者までが拍手喝采するのだそうである。 困ったものである。 九条についてはもうずいぶん書いたから、今さら書き足すこともない。 核武装について、もう一度基本的なことを確認しておきたい。 私は日本の核武装というオプションは政策的選択肢
「我が国の戦中工業製品は大和と零戦だけではない」という方針は一瞬たりとも忘れたことはありません。 戦争には負けたけど、負けた中にも良いものはあるのです。それは海軍にも陸軍にも独軍にも戦中初期にも末期にもです。 (中略) 世間の関心が「大和」と「零戦」に集まる中、「他にもこんなものが当時会った、それは良いものだった」という思いで描いたもの達です。 (冒頭より) 機上作業練習機「白菊」 特殊潜航艇「甲標的」「回天」 地対空誘導弾「奮竜」 水陸両用戦車「特二式内火艇」…… 旧日本軍の一般にはあまり知られていない兵器について、主にハードウェアの面から解説したのが本書。 一等輸送艦の艦首の角度。特二式内火艇の装甲版の平面構成。甲標的丁型のシルエット。形状・機能について「ここが素晴らしい」「ここが好き」と熱を帯びて語るその言葉は、まさに兵器に目覚めた少年の心そのままです。この記事の最初に引用した著者の
数多久遠さんのところで紹介されていたので私も便乗してみます。 この写真は、ソマリア沖でピースボートの船を護衛する海上自衛隊の艦艇の姿です。 この写真を公開した大石英司先生(リンク)によると、こういうことです。 これは機密写真でも何でもなく、ご覧のように、パネル写真として、海自がとある所で一般公開しているものです。ただし海自のサイトにはまだないみたいだし、広報としてメディアに流されてもいないらしいです。 嗚呼、艨艟のピースボート!: 大石英司の代替空港 ピースボートが海上自衛隊の護衛を受ける なぜ国家は武力を持たざるをえないのか? ピースボートとソマリア漁民の対称、イルカと護衛艦の関係 日本国もまた一隻のピースボート 米国の核の傘の下で憲法九条が大切と言う私たちには 関連記事 ピースボートが海上自衛隊の護衛を受ける 2ヶ月前、ピースボートがソマリア沖で海上自衛隊の護衛を受けたことがニュースに
戦争はなぜ起こるか―目で見る歴史 (1982年)はテイラーという有名な史家が書いた著作です。原題は「HOW WARS BEGIN」。中身はタイトルの通り、戦争がいかに開始されるかを書いています。フランス革命戦争から冷戦までの主だった戦争を取り上げています。 何せテイラーの著作ですので、読み物としても面白く、多くの示唆を与えてくれます。戦争の原因は百万通りもあるとしても、その中で「錯誤」と「不合理」が含まれないものは一つもないようです。 前回はこの本の「フランス革命戦争」の項を取り上げました。(前回) 今回は「クリミア戦争」です。私のような日本人にはあまり馴染みのない戦いですが、ナイチンゲールが活躍したことで有名です。 ”遠因”だけで起こった戦争 もっとも弱い国からの宣戦布告 政府は平和を望んでいたのに、市民と新聞が戦争に突き進んだ 戦争を招いた戦略と思想の対立構造 構造とマスコミが国民を戦
北朝鮮の核実験とミサイル発射に伴って「敵基地攻撃能力」が議論されています。 賛成反対の両意見が盛り上がっています。ですが、そこには日本国憲法が認める自衛権について色々と誤解があるようです。そこで、 いったい、憲法はどこまで自衛と認めているのか? 北朝鮮のミサイル基地を攻撃したら侵略戦争なのか? といった基本的な情報をこの記事でまとめてみます。 「敵基地攻撃論」と「憲法違反論」はどちらがが正しいか? 議論のきっかけは麻生総理が記者の質問に答えた以下の発言のようです。 麻生太郎首相は26日夕、北朝鮮のミサイル発射基地への先制攻撃を想定した敵基地攻撃能力について「一定の枠組みを決めた上で、法理上は攻撃できるということは昭和30年代からの話だ」と述べ、法的には可能との認識を示した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090526-00000192-jij-po
日本は長らく平和を謳歌してきた。(拉致被害者やその家族の皆さんにとっては欺瞞の平和に過ぎなかったけれど) そんな中で防衛力の整備には「戦争なんか起こるわけがないのに…」という懐疑論が常にともなった。 だが、歴史的に見て「戦争なんか起こるわけがない」という見通しが外れたことは多い。 「アルゼンチンが戦争なんかするわけない」 「勝ち目もないのに日本が戦争なんかするわけない」 「ただの脅しだ。フセインはカネが欲しいだけで、本当に戦争をする気はない」 「戦争なんか起こるわけがない」という楽観は常に危険 「アルゼンチンが戦争なんかするわけない」 1983年4月、フォークランド紛争が起こった。アルゼンチンとイギリスとの紛争だ。きっかけは、イギリス領フォークランドに対し、アルゼンチンが突然侵攻を開始したことだ。 だが紛争勃発の直前まで、戦争なんか起こるわけがない、という論理的な意見があった。例えば83年
小林源文氏が描く動物の戦争漫画「Cat Shit One」がまさかのアニメ化!シリーズ全巻持ってる俺としては期待度の高まりが半端ないわけです。 公式サイトくらいしか情報源が無いので海外アニメフォーラムではあまり盛り上がっていないようですが、YouTubeにうpされてたトレイラーの方はコメントが凄いことになってました。現時点で300件近く付いてるコメントから適当に抜粋。 翻訳元:YouTube unawakaned 何でイヤホンをウサギの耳に着けてないんだ? wampastompastomp 漫画の方はヴェトナム戦争が舞台だったな kireta21 漫画版の大ファンとして言わせてもらう:CGは素晴らしいと思うけど俺はカートゥーンアニメーションの方がいいと思うなぁ。あと何でアフガンなんだ?ヴェトナム戦争の実態ってのは良いアイデアじゃないか。納得できんな。「世界を救うために正義のアメリカ様がイス
痛いニュース(ノ∀`):社民・福島みずほ氏「ミサイル、もし人工衛星だったらどうする!」「迎撃で残骸落ちたら市民に被害が!」…野党からも失笑 社民党の福島瑞穂党首は26日の参院予算委員会で、北朝鮮の弾道ミサイルが日本領内に落下した場合、迎撃する日本政府の方針について、「迎撃ミサイルが目標に当たったら残骸(ざんがい)が落ちる。当たらなくともミサイルは向こう(国外)へ行ってしまう。国内外の市民に被害はないといえるのか」と激しい批判を展開した。 中曽根弘文外相は「わが国民の生命財産に被害が及ぶ恐れがあるならば迎撃は当然だ」 と答弁。浜田靖一防衛相も「そのまま落ちてきた方が被害は大きい。宇宙空間で当たれば 燃え尽きてほとんど落ちてこない。まず破壊することで規模を小さくするのが重要だ」 と強調し、理解を求めた。 しかし、福島氏は、「当たらない場合は国益を侵害し、当たった場合でも単なる人工衛星 だったら
よく弾道ミサイル防衛(MD)について懐疑的な意見の定番に「ピストルの弾をピストルの弾で撃墜するようなものだ、出来るわけが無い」というものがあります。これはMD開発当初からよく言われていた表現で、使い古された感すらあります。 結論から言うと、それはそんなに難しいものではありません。ただしもちろん、迎撃側はコンピュータ制御の高度なFCS(火器管制装置)を装備している事が前提条件なのですが、MDですらない迎撃システムで「ピストルの弾をピストルの弾で撃墜する」という事に近いことを実験でやってのけた例は複数あります。 まずアメリカ海軍は20mmバルカンファランクスで、艦載砲の5インチ(127mm)砲弾を撃ち落とす実験を行っており、「砲弾を砲弾で撃墜する」事を何十年も前に実践済みです。またイギリス海軍のシーウルフ艦対空ミサイルは、同じく艦載砲の4.5インチ(114mm)砲弾を撃ち落とす事をやってのけ、
「1発で2人殺害」と書かれたTシャツ=AP 【エルサレム=井上道夫】イスラエル軍の兵士が、アラブ人の妊婦に銃の照準を合わせた絵に「1発で2人殺害」と書き添えた図柄などのTシャツを作り、着用していたことが分かった。イスラエル紙ハアレツなどが報じた。 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が国際的な批判を浴びる中で、アラブ人の命を軽視するようなTシャツの着用は非難の的になりそうだ。 Tシャツの図柄は妊婦のほか、少年に照準を合わせ「小さいほど難しい」と書かれたもの、モスク(イスラム教礼拝所)を爆破するもの、日本刀を持った男が立ち「私たちの熱は冷めない。殺したことを確認するまでは」と書かれたものもある。 図柄は兵士が考えて業者に発注。部隊単位で着用することが多いが、家の周りをジョギングする際に着る兵士もいるという。兵士の一人はハアレツ紙に「一種の冗談」と釈明した。軍は「兵士が私的に
GlobalSecurity.org 白リン弾の焼夷性(試訳) >Military >White Phosphorus (WP) http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/wp.htm ================================== White Phosphorus (WP) - Incendiary 白リン弾の焼夷性(試訳) ================================== WP is a colorless to yellow translucent wax-like substance with a pungent, garlic-like smell. The form used by the military is highly energetic
非人道兵器というものがあるなら、人道兵器というものはあるのでしょうか。実はあります。簡単なものでは「コンクリート爆弾」というものがあり、これは単純に通常の爆弾から炸薬を抜いて代わりにコンクリートを詰めたもので、レーザー誘導キットを取り付けてピンポイント攻撃に使用します。爆発しないので付随被害が発生せず、巻き添えで死傷する人を減らす事ができます。しかし全く爆発しないと満足に任務を達成できない場合もあるので、爆発はするが被害半径は極力抑えた兵器があると使い勝手がよい・・・その発想で作られた付随被害の少ない兵器がDIME(Dense Inert Metal Explosive)です。しかしこの「人道兵器」として作られたものを「新残虐兵器」だと言いだす人達が居ます。 新残虐兵器使用の疑い : 2009年1月12日「しんぶん赤旗」同氏は、イスラエル軍がDIME(高密度不活性金属弾)という新兵器を使用
The Economistの先週号と今週号の記事を読んでいて「うまいこと言うなぁ」と思ったのは、イスラエルの戦略をtit-for-tat戦略であると表現していた点だ。Tit-for-tat戦略というのは、何らかの交渉事において、「とりあえず最初は相手と協力を試み、相手に裏切られたらこちらも裏切り、相手が協力する限りはこちらも協力し続ける」という、ゲーム理論ではおなじみのしっぺ返し戦略の一種だ。単純な割に効果の高い戦略として知られている(注1)。 実のところ、これはイスラエルの「抑止力戦略」そのものだ。敵国から攻撃を受けたら、あらゆる手段を用いてでも、倍返し三倍返しで反撃する。それを学んだ敵国は「イスラエルを攻撃すると後が面倒だ」と、攻撃そのものを控えるようになる。(原則としてこれは自衛のための戦略であるという点に注意。)この観点から見れば、死者の数に著しい不均衡が生じるのは、もともとの戦略
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