〈勝俣会長ら3人は着席し、武藤副社長が資料を見ながら工程表について説明を始めた。まず、原子炉と使用済み燃料プールの冷却についての具体的な課題などについて話し始める〉 武藤副社長「それでは、私から第1の道筋について説明さし上げたい。3つの分野ごとに課題がある。冷却は課題が2つあり、原子炉の冷却とプールの冷却。原子炉は現状4つにまとめてございます。 炉心への注水の継続については、一層の冷却策が必要。特に水素の濃度が格納容器で高くなると爆発が高くなるので、窒素の注入を始めている。冷却の安定性を増したい。2では、格納容器で微量の蒸気が出ている可能性。それに加えて建屋を覆うことで遮断を実現する。格納容器の損傷の可能性があるので修復したい」 「1、3号機は安定的に冷却できていることを目標に5つの対策がある。それからタービン建屋で水処理をした後、循環させる方策を検討していきたい。熱交換機能を回復させるこ