STAP細胞の検証実験で細胞を作製できなかったことが17日、明らかになった理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子氏(31)。1月の論文発表で一躍、脚光を浴びたが、論文は不正と認定され撤回。科学者の多くが細胞の存在を疑問視する中、実験で自ら汚名返上を目指したが、疑惑を晴らすことはできなかった。 「STAP細胞は必ず人の役に立つ技術」。1月の会見で、こう強調した小保方氏。再生医療への応用が期待されている万能細胞を、非常に簡単な方法で作ったとする論文は世界的な成果と注目された。 ところが2月上旬、画像などのデータに不自然な点があるとの指摘がインターネット上で相次ぎ、一転して疑惑の渦中に。理研は4月、捏造(ねつぞう)と改竄(かいざん)の不正があったと認定したが、小保方氏は「故意ではない」と反論した。 会見した小保方氏は、論文の不備について涙を浮かべて謝罪する一方で、「STAP細胞はあります」「