Fine. (1) 作者: 信濃川日出雄出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/06/30メディア: コミック購入: 1人 クリック: 127回この商品を含むブログ (46件) を見る全並行世界の俺に告ぐ。読め。 表現に度肝をぬかれると吐き気を催す。描写が琴線に触れると悪寒が走る。読んで、吐き気がし、悪寒に襲われ、咳が止まらない。病気じゃないかと言われても困る。病気である以上にぼんくらだ俺は。俺たちは。3億の精子と30億の卵子と無限大の可能性をもってしても、全ての俺たちはぼんくらだ。 クボヅカ先輩が空を飛んだ時、少しの憧れと嘲りを感じ、しかし、自分は飛ばなかったと悲しみにくれる者は、幸いにしてぼんくらではない。ぼんくらというのは、「俺だってあんときゃ飛んだんだぜ」と思ってしまった者である。俺だ。そのような自分語りするものもまた等しくぼんくらである。 何も残さない者も、何かを残してしま