5年に一度の国勢調査で、一部の自治体が必要な作業を怠っていたことが分かった。未回答世帯の分は本来、調査員が周辺住民らに聞き取って補う。東京23区と政令指定都市のうち19区市が住民基本台帳からの転記などで済ませていた。統計法違反の疑いがある。人手に頼る調査の限界も浮かぶ。総務省は全世帯を対象とする国勢調査を「国の最も重要な統計」と位置づけている。これで法定の人口が決まり、選挙の区割りの根拠になる
文化はいかに情動をつくるのか――人と人のあいだの心理学 作者:バチャ・メスキータ,唐澤真弓紀伊國屋書店Amazon複数の集団の文化的データを分析すると、西洋人のサンプルが必ず分布の最端部に位置する──つまり、西洋人を対象とした研究は、地球人類・文化という観点からいうと決してスタンダードとはいえない──ことを明らかにした『WEIRD「現代人」の奇妙な心理』というノンフィクションについて今年のはじめに紹介したが、本作は、欧米人が「情動」の観点からいっても普遍的ではないことを示す一冊である。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 情動とは要はemotionで、怒り、悲しみ、喜びといった感情のことを指している。で、かつては、怒りや喜びといった情動は国や文化によらずに存在するはずだから、人間にはその共通の心理的なプロセスが存在すると推測されていた。だが、著者らの研究によれば実は情
この画像を大きなサイズで見るPhoto by:iStock 地球のパートナーといえばもちろん月だが、今後2ヶ月間、もう1つの小さなパートナーが増えるそうだ。 それは2024年8月に発見された「2024 PT5」という小惑星だ。 『Research Notes of the AAS』(2024年9月付)に掲載された研究によれば、2024 PT5は地球の重力に捕われ、9月末から11月にかけて私たちの地球を周回することになる。 つまり地球は短い間だが、月とミニムーン(小惑星)の2つのパートナーを連れて、宇宙空間を移動するということだ。 2カ月間だけ月が2つに。地球に寄り添うミニムーン 地球に近寄ってくる小惑星の多くは、楕円を描きながら地球をぐるりと周りつつ、最終的に遠くへと飛んでいく。「2024 PT5」もまたそんな小惑星の1つだ。 2024 PT5は、NASAとハワイ大学が開発した小惑星地球衝
自民党総裁選に立候補した小泉進次郎元環境相が表明したことによって、一大争点のようにメディアで取り扱われ始めた選択的夫婦別姓制度導入。小泉氏は「長年議論して決着がついていない」と言うが、自民党は過去の国政選挙の公約などでは結婚前の旧姓(戸籍名)使用の幅広い導入を掲げ、実現してきた。そもそも争点化されるべきテーマなのか。 夫婦別姓をめぐる議論は、働く女性が増えたことで、婚姻後の職場での旧姓呼称や国家資格、免許証などの旧姓使用を認めるべきという考え方からスタートした。 内閣府男女共同参画局が令和6年6月27日付で出した「各種国家資格、免許等における旧姓使用の現状等について」によると、5月31日現在、320の国家資格、免許などのうち317で資格取得時から旧姓使用ができる。残る3資格は「資格取得後に改姓した場合は旧姓使用ができる」となっており、旧姓使用ができないものはゼロだ。 マイナンバーカード、運
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