今年のプロ野球は、試合後半の中継ぎに若手・新鋭の活躍がめざましい。 楽天の高梨雄平、森原康平の左右のルーキーコンビに、日本ハムの3年目右腕・石川直也。社会人(九州三菱自動車)で4年間奮投してプロ入りした千葉ロッテ・有吉優樹に、独立リーグ(BC武蔵)出身の中日2年目右腕・三ツ間卓也。 5月に入り、対戦もふた回り目にさしかかるこの時期でもなお、1イニングに懸ける彼ら中継ぎニューフェイスたちの懸命の奮戦が光る。 その1人。 巨人・篠原慎平も、やはり独立リーグからNPB入りし、3年目の今季、中継ぎで頑張っている大型右腕だ。 今季を中継ぎで迎えることは、昨季のイースタンからそんな兆しがあった。 186センチ97キロ。雄大な体躯から豪快に投げ下ろしても、体のまとめ方を知っているから球道が安定している。145キロ前後の重そうな速球でストライク先行。ファールでカウントを作れるスライダーもあるし、勝負球のフ