前半8分の本田のシュートなど、日本にも良いシーンがあった。シュート数の比較だとブラジル14本に対して日本10本。ブラジル代表のマノ・メネゼス監督は「日本は技術があり進歩を続けている。今日は戦術がうまくいってゴールを決められた」とコメントした。 冬を感じさせるポーランド・ヴロツワフで起こった大敗劇。 フランスに勝利して臨んだ欧州遠征第2戦、王国ブラジルとの一戦は0-4に終わった。 結果だけみれば“惨敗”である。だが、暗闇に包まれて先が見えなくなった絶望の敗れ方とは言い切れない。スタンドの記者席から試合を眺めてみると、筆者の目にはむしろ希望の光も映った。 1トップで先発しながらノーゴールに終わった本田圭佑は悔しさを隠さなかった。 「想定外です。まさか4点も取られるとは思わなかった。負けは負けに変わりないけど、ここまで(点差が)開くとはね」 だがその後でこうも言った。 「負け惜しみでも何でもなく