2010/07/0500:00 「あたらしい『新しい公共』円卓会議」は、市民運動を越えられるか? 西田亮介 2010年6月13日。高円寺の一室に、鳩山前首相、鈴木寛文部副大臣、松井孝治前官房副長官、著名な社会起業家、メディア関係者らが車座になって、100人近い若者たちとともに、子育て、教育、メディアのあり方などの社会問題について語り合っていた。 「あたらしい『新しい公共』円卓会議」とはなにか。 もともとは、「友愛社会」という、社会的包摂の拡充に近い理念の実現を掲げていた鳩山前首相が、政権担当時に、「人と人が支えあう社会」を「新しい公共」と呼び、その実現に注力したことに端を発する(第一七三回所信表明演説)。 この「新しい公共」実現のために、大学教員や企業人、社会起業家たちから構成された「新しい公共」円卓会議が内閣府に設置される。そして、同円卓会議の「新しい公共宣言」を受けて、政府は「『新