夏休みの読書感想文をコピペする子供たちにネットの怖さを教えたいと思います。一見すると普通の読書感想文だが、よく読むと原作にないエピソードが混ざっているニセの読書感想文を書いてください。優秀作を集めてニセ読書感想文サイトをつくります。 ・課題図書(好きなものをひとつ選んでください) 「こころ」(夏目漱石) 「人間失格」(太宰治) 「沈黙」(遠藤周作)
一行目から気に入った。簡潔に、こうある。 あるテーマを設定し、それについて調べ、人に話を聞き、最後にまとめる技術を紹介するのが、本書のねらい もっと焦点をしぼれば、 ノンフィクションのテーマ設定 資料収集のノウハウ インタビューのアポとりと準備 インタビュー(聞き取り、観察、記録) ネットワーク作り 資料整理 そして執筆の準備から脱稿までの方法丁寧に徹底的に書かれている。プロフェッショナルの具体的な技術が明かされている。こんなに詳らかにしてもいいのかしらんと心配になるほどオープンだ。 野球のバッティングにたとえるなら、「フォーム」にあたる部分が本書。ノンフィクション・ライターとして培ってきた膨大な技術の中から、一般にも役立ちそうな「フォーム」をレクチャーしてくれる。 興味深いのは、書き手が「いい嘘」をついているところ。 一般化できそうな「フォーム」に限定しているから、「著者の独創は最小限に
「バロック」「キングオブワンズ」「ぷよぷよ」「トレジャーハンターG」「魔導物語」等のゲームを監督/脚本/企画した米光一成のSite “ケータイ小説に関して何かを語ろうとする場合、なにはさておいても、浜崎あゆみについて触れなければならない。” から始まる速水健朗『ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち』がおもしろい。 そう。「浜崎あゆみ」なんだよなー。 『國文學 2008年 04月号』に「ケータイ小説の新しさと古くささ」という論考を書いたとき、浜崎あゆみに触れたかったのだけど、ぼく自身詳しくなかったので、うまくそこに言及することができなかった(『恋愛小説ふいんき語り』の『恋空』の項では、チラっとふれていたはず)。 速水健朗『ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち』は、まずケータイ小説で描かれる内容が、古くから少女たちの間では定番の物語であることを指摘する(『ポップティ
"いま本を読む人は、研究者や評論家や編集者といった職業読書人を除くと、むしろ多くの「弱者」たちなんじゃないだろうか。自己啓発本やベストセラー、ケータイ小説やライトノベル、あるいは格差本やワーキングプア本といった出版商品(と呼ぶべきだろう)の売れ方は、そんな実態を連想させる。*1いまも本のもっともよき消費者は、主婦や中高生だろう。そうなると、「自分の読みたい本は自分で選べ」というのは、書店の実態からも消費者の実態からもかけ離れた、「強者」の論理でしかないということになる。 「強者」の論理、あるいはエリート主義で本や書店の問題を語ることには限界がある。梅田望夫の本への感想を書いた、先のエントリー http://d.hatena.ne.jp/solar/20080610#p1 と同じ結論になるが、とりあえずは知的中間層(大学生、ビジネスマン)の押し上げしかないとないと思う。おそらくこの層(20〜
2008年06月16日15:30 カテゴリValue 2.0 強者はなぜ遠くの弱者にばかり手を差し伸べるのか? もっともな疑問だと思うので、私なりにその理由を考えてみた。 ごろーの日記: 働く女性は素晴らしい。 勝間さんの意見はほぼ否定のしようが無いが、一つだけ違うだろう って突っ込ませて頂きたい。 なぜ「Chabo」で日本以外に寄付するのだと。 当然ではあるが、以下は私、小飼弾の一意見であって、勝間さんの意見でもChabo!の見解でもない。念のため。 タイトルに掲げたとおり、強者が手を差し伸べる対象は遠くの弱者であることは、全世界的な傾向に感じる。たとえば世界最大の財団、Bill & Melinda Gates Foundationは国内(United States)も援助の対象としているが、Webページを見ても分かるとおり、より大きな援助の対象は"Global Development"
ケータイ小説狂騒曲、その後 『ケータイ小説はブンガクの夢を見るか?』2008年6月10日[評者]落合早苗 6月の新潮文庫のラインナップに、以前このコーナーで紹介した『いじわるペニス』(内藤みか著/新潮社)がある。縁あって、その解説を寄稿させていただいた。著者でもないのに、そわそわして書店店頭の文庫新刊台をチェックをしていると、同じ内藤みか氏による共著『LOVE※』(内藤みか・尾谷幸憲共著/講談社文庫) 、『恋空スペシャル・バージョン』(美嘉著/アスキー・メディアワークス魔法のiらんど文庫)が並んでいる。 『いじわるペニス』はコンテンツ課金モデルとして、『LOVE※』はlivedoorモバイルでの集客モデルとして、そして『恋空』は昨年のベストセラーを賑わせたコミュニティ発信モデルとして、それぞれ話題となった。よりイメージしやすく分類するなら、『いじわるペニス』は雑誌型、『LOVE※』はフリー
総合1位「ホームレス中学生」 今年上半期の書籍ベストセラー(トーハン調べ、昨年12月〜今年5月)が3日発表され、昨年の年間ベストセラー文芸部門でベスト3を占めた「ケータイ小説」は、9、10位にランクインするにとどまった。 ケータイ小説は、携帯電話やパソコンのサイト上に横書きで発表される小説。10代〜30代の女性らが実体験をもとに創作し、同年代の女性を中心に読まれている。美嘉著「恋空」(スターツ出版)など、書籍化され100万部を超えるヒットも出ており、昨年の年間ベストセラー文芸部門ではベスト10の半数を占めたが、今回は9位のreY著「白いジャージ 先生と私」(同)、10位のメイ著「赤い糸precious」(ゴマブックス)の2作だけだった。 情報社会に詳しい国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員の鈴木謙介さん(32)は、「ケータイ小説の総数が増えた結果、大きなヒットは出なくなったの
午後7時30分から約30分間渡って放送された、NHK総合「クローズアップ現代」。特集が「ランキング依存が止まらない〜出版不況の裏側〜」だったので見ることにした。出演は、国谷裕子キャスターとフリー編集者の仲俣暁生氏。 見逃してしまった方のために番組内容を振り返ると、まず去年の出版社の倒産件数が、この10年でもっとも多い66社あり、今年に入っても草思社の経営破綻が起き、出版不況の深刻さを強調。草思社については、工夫して書名をつけることが他社に真似されるようになったこと、書籍の刊行点数がこの10年で20%増えて、1日220点発売されることなどによって、時間を掛けて本を販売するスタイルが通用しなくなったことが原因として挙げられていた。 また書店でも、店員の目利きによる選書から、POSシステムによる端末を使って、取次の調査による売れ行き順位5000位以内の書籍を店頭に置くようになり、入荷した本を平台
高橋源一郎2002『一億三千万人のための小説教室』を、先輩から手渡しで貰う。 先輩は特に小説書きというわけではないが(そして私もまたべつに小説書きでもなんでもないが)、何か感銘を受けたようで、只でくれた。 薦める時、先輩は「クジラの足」の話を切り出して、それだけを私に強調した。「クジラの足を調べるまで小説は書くな」と言った。後で読んでみて、なるほど、先輩らしいよいレトリックだと思った。私が誰かにこれを進めるとき、そのくだりを抽出するよりもよいリコメンドを思いつけない。「叶わないな」と思った。 一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786)) 作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/06/20メディア: 新書購入: 21人 クリック: 206回この商品を含むブログ (145件) を見る 読みながら、私とこの本の関係について考えていた、より正確に言えば、
上に図示した雑誌のように、フリーターや格差社会、ロスジェネなどについて語ったオピニオン雑誌の創刊があいついでいる。 フリーターやワーキングプア、格差社会について一般の人たちが語り、考え、意見を交換・共有しあう場所がいま求められているのだろう。大手メディアはとりあげたと思ったらブームが去ったようにいつの間にか消えてしまうが、当の若者たちにとってはいつまでも終わらない日常の話なのである。継続して考え、解決してゆかなければならない問題なのである。 私はあまり雑誌は読まない。書籍のようにひとつのテーマで一直線に最後まで運んでくれる編集の仕方ではなくて、興味のないテーマも多くはさまれていて、その部分を読み捨ててしまうことになるので、雑誌はあまり好きではないのである。それで書籍ばかり読んでしまうことになるのだが、書籍というのは継続して語られる場や情報が共有される場がずっとプールされているわけではないの
雑感 もし本当にSF小説を語りたいなら、読むのは一冊(多くて二冊)で良いSF小説を語るのに全てのSF小説を読む必要はあるか? - ハックルベリーに会いに行くその二冊とやらを提示しなければ話は先に進まないですよね。 で。「夏への扉」はSFを代表する一冊としてあまりにも有名なのだけれども、SF好きが集まる会合、例えばSF大会だとかSF好きの集まるコミュニティのような場所に行って「夏への扉」だけを読んだだけなのに「私、SFって面白いなと思いました」とか言う参加者がいたら華麗にスルーされるか「SF語って良いのは一千冊読んでからだよねキャハハハハ」という趣旨のことを告げられるかのどっちかでしょう。ええ、私も笑われましたとも。 此処で大切なのは「夏への扉」は確かにSFを代表する作品ではあるけれども他のSFで描かれている全ての要素を内包はしていない、という点です。「夏への扉」を読んで感動するのは結構。だ
「このミステリーがすごい!」の集大成を別冊宝島でやってる。 1988-2008年の過去20年でもっとも面白かったベスト・オブ・ベスト。だいたい予想のつく顔ぶれだ。これを見習って、本書からマイベストを選んだ。ミステリの定義は長話になるので、本書でランキングされているものとする。「なぜコレが入ってないッ!」ツッコミは当然のこと、「それがスゴいならコレを読め」はいつでも募集中ですゾ。はてなユーザーは「極上のミステリを教えてください」から回答していただくとポイントを振舞いますゾ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ■ 国内編ベスト10 と 海外編ベスト10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 以下のとおり、古いメンツばかりなんだが、どれも鉄板のオモシロさを保証する。そういや、最近ミステリミステリしたやつを読んでいないかも。 ■
オンナの取扱説明書。「まだ」オンナに夢や希望を抱いているヤツは読んではいけない。 主としてオフィスに生息する以下のオンナを如何に扱うかを主眼においている。著者に言わせると、次の10パターンすべてのオンナに対応できなければ、「オンナの気持ちが分かる」なんていえないそうな。やっかいながらも愛すべきオンナたちとうまくやっていくためのスキルを磨くことができる。 キレるオンナ しつこいオンナ 逃げたがるオンナ やる気のないオンナ 浮いているオンナ メソメソ泣くオンナ 途中で投げ出すオンナ ひらきなおるオンナ 意地になったオンナ まわりを巻き込むオンナ ■ オンナが明かすオンナの本質 とはいうものの、「極端」な事例ばかり並ぶ。書き手は現役の女医さんで、オモシロオカシクするために煽った書き方をしているのは見逃せない。「オンナから見たオンナの裏側」というやつ。 例えば、「オンナの言葉は、その場かぎり」だと
出版化に新風を吹き込む「作家養成ゼミ」とは? 欧米では一般的な「作家エージェント」というシステム。日本ではまだ馴染みが薄いが、このシステムを国内でいち早く展開しているのが「アップルシード・エージェンシー」だ。 そのアップルシードが2007年、大型書店リブロと組み、新人作家養成ゼミを開講。第一期では12人の受講生全員が作家デビューを果たし、すでに第二期生の募集も始まっている。 本ゼミには、書店関係者ほか、作家・書籍PR・編集者・営業・ネット書店・メディア・取次・映像関係者などが集まり、垣根を越えて意見を交し合う。書店と著者が独自の関係を結ぶこのシステム、業界関係者からの注目も高く、出版界に新しい流れを生み出そうとしている。 今回から2回に渡り、当ゼミ主催者の1人であるアップルシード・エージェンシー代表の鬼塚忠氏と、第一期ゼミ受講生で『もしも落ちこぼれが社長になったら・・・』で作家デビュ
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