<sui-setsu> 先週の当欄で韓国の大統領が宮城県産ホヤの輸入再開要請にどう答えたかを紹介したところ、これを読んだ韓国メディアが「国民の安全まで売り渡すのか」と政権を追及する騒ぎになった。 騒ぎが逆輸入されて「センシティブな状況を理解しない駄文」となじるツイートも見かけた。 デジタルの反応は早い。しかもたちまち連鎖が起きる。まったく予想もしない展開だった。 朝日新聞に石川真澄さんという政治担当の編集委員がいた(2004年死去、享年71)。筆者にとっては入社前に受講した文章教室の先生。その人から「批評は本人の面前で言える範囲にとどめること」と教わったのを思い出す。