日本オラクルは2009年1月13日、内部統制で求められる職務分掌の管理を効率化・自動化するソフト「Oracle Application Access Controls Governor(AACG)」の出荷を開始した。内部統制の対象となる情報システムに対するアクセス権限の設定や管理といった作業を効率化し、管理コストの削減を狙う。「対応コストの削減が主眼になるJ-SOX(日本版SOX法)への取り組みの2年目以降に有効」と、システム事業統括本部の入江宏志シニアディレクターは強調する。 職務分掌とは、内部統制の対象となる企業における部門や要員の責任や権限を明確にした上で、業務の範囲を決めることをいう。内部統制では必ず求められるものの一つである。IT統制ではこの職務分掌に基づき、対象システムへのアクセス権に関するルール(ポリシー)を策定・運用する。 内部統制対応の初年度では職務分掌の仕組み作りで手一