広島県警少年対策課と広島西署は16日、集団で殴り合うなどしたとして、広島市内で活動する暴走族グループの、15~18歳の少年12人を決闘容疑で、現場に立ち会ったOBの別の少年(18)を決闘立会の容疑で逮捕したと発表した。 発表によると、広島市安佐南区を拠点とする暴走族の少年6人と、同市西区を拠点とする暴走族の少年6人は、昨年10月22日午後9時頃、同区打越町の太田川放水路河川敷で、素手で殴り合うなどの決闘を行い、西区のグループのOB少年は立ち会った疑い。12人は容疑を認めて、うち11人は保護観察処分や少年院送致などとなっている。一方、OB少年は「見ていただけ」と容疑を否認している。 同署などによると、少年らは「武器は使わない」「負けを認めたら、それ以上手を出さない」などの条件で、互いの勢力を誇示するために決闘を行ったという。決闘罪はあだ討ちなどを禁止するため、1889年に制定された。