排水で原子力機構が謝罪 農業用水に汚染水 日本原子力研究開発機構(JAEA)が発注し、南相馬市小高区で行われた除染モデル実証事業で、放射性セシウムを含む水が同区の川に流されていたことについて、原子力機構の石田順一郎福島技術本部福島環境安全センター長は12日、南相馬市役所で桜井勝延市長に経緯を説明、陳謝した。 石田センター長は、排水した水量は609トンでうち179トンが検出限界値以下だったと報告。厚生労働省が示していた飲料水の暫定基準(1キロ当たり放射性セシウム200ベクレル)に照らし「(セシウムが出た430トンは)排水しても問題はない値だった」と説明した。 石田センター長によるとセシウムが出た430トンのうち、90トンは吸着処理、340トンは汚泥の沈殿処理により暫定基準を下回り、川に排水した。桜井市長は「当時の基準について問題視はしない」とした上で「(汚泥処理で排水した)340トンの