「真・三國無双」(以下、三國)シリーズとは2001年に発売された2作目の頃からの付き合いになる。以降は「戦国無双」シリーズやさまざまなコラボ無双など多くの無双タイトルに触れ、「戦国無双 〜真田丸〜」や「無双☆スターズ」などのレビューも担当した。純粋に無双シリーズのファンである私は、昨年「三國8に対する期待と不安」というコラムを執筆し、ついに発売された「真・三國無双8」のレビューも担当したのだが……コラムで指摘していた不安点がそっくりそのまま的中し、スコアも6.9と奮わぬ結果となってしまった。 マンネリ打破を掲げて大きな改変を行った三國8が何を間違え、なぜ期待に応えられなかったのか。本コラムではレビューでは書ききれなかった点と、過去作から学ぶべき点を挙げていく。 ジャンルの持ち味の履き違え 単騎で大軍を相手取り、薙ぎ払っていくタイプのゲームは今や「無双系」と形容すればほぼ確実に伝わるほど認知