日本のスポティファイで新しいアーティストがランクインしないのは、新曲を聴かせる経路が日本では完全になくなったからだ。 では、かつてそれはなんだったのかというと、音楽番組と有線。 かつて日本ではほぼ毎日、音楽番組が放映されていてそこで新人が曲を披露していた。 それがここ十年で皆無になった。 この恐ろしいほどの変化はあまり気づかれていない。 それと有線。以前はどこに行っても有線で最新の曲が流れていた。 カフェに行っても有線。居酒屋に行っても有線。電気屋に行っても有線。 だから、誰もがなんとなく知っている曲が存在した。 しかし、今や有線を流しているような店は皆無だ。 どこもかしこもスポティファイでジャズかオールディーズのロックを流している。 そもそも外を歩いていて邦楽の曲を聴くということがめっきりなくなった。 新曲が流れている場所がないのだから、それを知ることができないのは当然だ。 今の日本では