(ネタバレになるツイートは入れてません)初見勢や一部だけ読んだことある人も読みたくなる、わかりやすい構成図。全部読んだと思ったけど違った…!と気づいた人もいました。
日本在住ドイツ人、マライ・メントラインが(信じられないことに!)始まってしまったロシアのウクライナ侵攻を考える。プーチンは「いわゆる『ネットで真実を知った系おじさん』化しているのでは?」疑惑が恐ろしい。 世界を「え?」と驚かせたプーチンの強烈主張 ロシア軍によるウクライナ侵攻は現在(2022/3/6時点)進行中で、やたらな情報が飛び交い、あまり断定的なことを述べるのが憚られる状況です。かといって他の話題に首を突っ込む気にもならないというのが正直なところで、実に困ります。 キューバ危機にも似た、あるいはそれ以上の緊張感が世界を包み、「あの」ドイツすらまさかの対露強硬姿勢を明確にし、軍事・政治だけでなく世界経済にも多大な影響を与えている今回の事態がどういう結末を迎えるのかはわかりません。が、現時点で世界を「え?」と驚かせたプーチンの強烈主張のひとつに、 ウクライナを非ナチ化する という開戦理由
「現場で仕事できるのは残り3年」と語る富野監督。だが、その旺盛な創作意欲はいまだ尽きることがないようだ 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』や劇場版『Gのレコンギスタ』のヒットで盛り上がるガンダム。初の実写化作品がNetflixで全世界配信されることが4月に発表されるなど、ワールドワイドに。そんな状況を"生みの親"富野由悠季(とみの・よしゆき)監督はどう見ている? 御大が約2時間にわたり語ったのは自身の老い、知られざる原点、そして「ガンダムの世界」の未来だった! あと、ついでに「ワクチンはもう接種しましたか?」と聞いてみました。 ■富野監督が語るロボットアニメの本質 ――週プレでは1年半ぶりのインタビューです! ご機嫌いかがですか? 富野由悠季(以下、富野) 脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症(脊椎にある神経の通り道が狭くなり、神経を圧迫。臀部(でんぶ)から足にかけて痛みやしびれが
佐藤タカヒロ:バチバチシリーズ 『バチバチ』『バチバチ BURST』に続く最終章『鮫島、最後の十五日』の13日目の取組を完結させて逝去。最終章すべてを使って盛り上げてきた14日目に最強の横綱泡影との取組が控える中、未完で完結となった。 打海文三:応化戦争記シリーズ 『裸者と裸者(上下)』『愚者と愚者(上下)』に続く最終章の『覇者と覇者』の下巻3章まで書いて逝去。長い戦争が終わりここから平和への道を、戦乱の申し子であるカイトと椿子がどう歩むのかというところで未完での完結となった。 ヤマグチノボル:ゼロの使い魔 全22巻中20巻まで執筆した後に本人により末期がんであることが明かされそのまま絶筆となった。その後、ヤマグチが遺したプロットに則り、生前のヤマグチおよび遺族によって選出された代筆者によって21巻、22巻が刊行され完結となった。 多田かおる:いたずらなKiss 連載中、引っ越しを行う際に
先日メディア一斉に鳥山明氏の死を報じた。まだ68歳で急性硬膜外血腫による突然の死亡だったということである。 その名を見て一体どういう人だろうか分からなかった。説明に「ドラゴンボール」の漫画で一世を風靡したとあったので、「ドラゴンボール」という名は聞いたことがあり、漫画かアニメでかなり有名な人だったのであろうことが分かった。どうも世間ではあまりにも有名な漫画家ようである。 私も漫画は子供の頃から親しんできた方で、「のらくろ」や「タンクタンクロウ」、「冒険ダン吉」などの漫画を読んだし、手塚治虫は中学校のクラスメートだったので、戦争中から自作の漫画を見せてもらったりしていた。戦後も手塚や長谷川町子、赤塚不二雄その他の漫画は結構見ていた方であった。 それでも鳥山明と言われても分からなかった。「ドラゴンボール」と聞いてそんな漫画もあったなあと思い出したが、名前だけで実際に見たことはなかった。「ドラゴ
樋口 中学生のときに『機動戦士ガンダム』を見てから本当に尊敬しておりますし、憧れのアイドルでもある富野由悠季監督とこうして対談できるなんて、40年前の自分に自慢できます。関係者の皆様、本当にありがとうございます。 富野 尊敬されている富野という話は、今初めて聞きました(笑)。普段からそう言ってくれていれば、僕だってもう少しいいおじいちゃんになれていたし、自信だって持てたと感じています。 樋口 面と向かってなかなか言えないですよ(笑)。 富野 そういう尊敬を得られていると知れて、今、僕はとても感動しています。 樋口 私とキャラがかぶるので間違われる細田守という男がいまして(笑)、彼と一緒に福岡での展示を見ました。富野監督の圧倒的な人生を浴びるように体験するわけですが、『聖戦士ダンバイン』あたりで脳が固まってしまうんです。もうダメだと。博多ですから屋台でとりあえずこの情報の原液を消化しようと(
聞き手/TAITAI 文/伊藤誠之介 編集/実存 漫画編集者の仕事の中身を、世間一般の人にもっと知ってもらいたい──今回、Amazon Audibleさんで、鳥嶋さんを軸にした連載企画の第1回目になります。そもそもどういう趣旨でこの連載をやっていくのか、という話をまず最初にしたほうが、この後に続く回の対談が分かりやすくなるのかなと。そこで、鳥嶋さんにどういう問題意識があって、「だからこういう人たちにこれから話を聞いていきます」というのを、最初に説明できるといいなと思っています。 まずそもそも、これで初めて聴く方も多いと思うので、鳥嶋さんと私の自己紹介を軽くしておいたほうがいいのかなと。 鳥嶋氏: じゃあ僕は、自分の自己紹介をすればいいのかな。 鳥嶋和彦です。僕は今68歳なので、今を去ること45年前、1976年に集英社に入社しました。 志望は『月刊プレイボーイ』か美術書か小説をやりたいってこ
悪いのは手塚治虫? 日本のアニメについて語られるとき、そこで働く人たちの低賃金が問題になる。 アニメが好きでその仕事をしているので、いわゆる「やりがい搾取」になっている、と。 それはアニメのみならず、映像の世界全体に言えるようでもある。 しかし映像全体であれば、不況でテレビ局の業績がどうこうとか、とくに特定の個人のせいにはされないが、アニメに関しては、いまだに「手塚治虫が『鉄腕アトム』を安く作ったおかげで、アニメーターは低賃金になった」と、亡くなって30年が過ぎている手塚治虫のせいにされている。 本当にそうなのだろうか。 ひとは断片的な「事実」をもとに、「物語」を捏造してしまいがちだ。 手塚治虫疫病神説もそのひとつであり、この「誤った歴史」を拡散させたひとりが、宮崎駿である。 1989年に手塚治虫が亡くなったとき、マンガ専門誌「Comic Box」1989年5月号、「特集 ぼくらの手塚治虫
令和3年度の文化功労者に選出された富野由悠季監督よりコメントが到着した。 文化功労者は、文化の向上発達に関し特に功績顕著な者を顕彰する制度で、富野監督は「物事の本質をつく視点で壮大な世界観をもつ作品を創造し、我が国のアニメーション界に新たな表現を切り拓いてきたものであり、アニメーションを文化として発展させた功績は極めて顕著」として顕彰された。 文化功労者顕彰を受けて 今回、文化功労者として選出されたことは、ぼく以後の後進のために、大変嬉しいことだと思っています。この種のジャンルの創作者、アーチストにとって励みになるからです。 本当にありがとうございました。 しかし、ぼくのキャリアを少しでもご存知の方は、不思議に感じていらっしゃることでしょう。名のある賞をとったこともないアニメ監督なのですから……。 ぼくに取り柄があるとすれば、世間的に職業と認められていなかった仕事をやるようになって、半世紀
● 今こそ、ドラゴンボールを集めに行かねばならん――わが国のみならず、世界中がそう思ったようです。 鳥山明急逝の報がweb環境を介して瞬時にかけめぐりました。享年68。急性硬膜下血腫とのことでしたが、その衝撃は国内もさることながら、むしろそれ以上に世界規模での反応の大きさが伝わってくることによって、戦後の過程で高度経済成長の「豊かさ」を原資として結実させていった、でも、実はそれらについて本気でそう深く考えてもこなかったある種の「文化」が、知らぬ間に持ってしまっていた現実的な力量について、われわれ日本人に思い知らせることにもなりました。 鳥山明というと、自分などは、どうしても「まんが家」としてまず認識してしまっています。「ドラゴンボール」以降の、ジャンルも国境もかろやかに超えたすさまじい確率変動ぶりと共に育った若い世代にとってはそんなこじんまりした印象ではないらしいのですが、さりとてこちとら
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya 飯田耕一郎。京都出身。虫プロ商事『COM』や青年誌などの編集者を経てマンガ家となり、同時に評論家に。現在は日本マンガ塾、秋草学園短期大学などで講師業に従事しながらトークイベントや文筆活動もおこなっております。マンガ図書館Zにて『姫野命シリーズ』など公開中。mangaz.com 趣味は伝統太極拳。 飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya 手塚治虫の「新宝島」によって漫画に映画的表現が導入されて歴史が変わった言われているが「映画的」ではなく手塚先生は「アニメーション映画」そのものを"描こう"としたのだということが実際コマを繋げてこうやって動かしてみるとよくわかるのだ。いやスゴい! pic.twitter.com/0kaaOuHvf7 2020-10-30 00:44:03
自身がアニメファンだと考える人は、好きな作品があったり、尊敬するクリエイター、アーティストがいたりすると思う。人によっては、好きなスタジオがあり、そのスタジオが制作した作品は全て視聴している、そんな人もいるだろう。その際、クレジットでクリエイターをチェックするだけでなく、このクリエイターは特定のいくつかのスタジオが制作した作品でよく名前を見るなあだったり、こことここのスタジオはよく協力して作品を作っているなあだったりと気付くかもしれないが、このようにスタジオ間の関係に強く影響を与える、スタジオの系譜を知っている人は意外と少ない。 アニメ業界はよく村社会と言われる。これは、他業界に対して情報が閉じているという特徴があるだけでなく、有名スタジオに在籍していたクリエイターが独立して新たなスタジオを作り、さらにそのスタジオの在籍者が新たなスタジオを作る…ということを繰り返して成長した産業であり、人
AI=人工知能が手塚治虫さんの漫画を学習した上で、あらすじやキャラクターの顔を考え出した新作の漫画が制作され、雑誌に掲載されることになりました。 この漫画は「もし今、手塚治虫が生きていたら、どんな未来を漫画で描くか」という発想で、手塚プロダクションなどからなるプロジェクトチームが手がけました。 半導体メーカーのキオクシアや慶應義塾大学が開発したAIが「火の鳥」や「鉄腕アトム」などの作品の時代背景やアクション、ストーリー構成を学習した上で、新たな作品の世界観やあらすじなどを考え出しました。 また、作品内の登場人物も学習させ、AIが新たなキャラクターの顔を考案したということです。 新たな作品は、管理社会が進んだ2030年の東京を舞台に、記憶をなくしたホームレスの男性が小鳥のロボットとともに活躍するストーリーだということです。 これまでもAIが小説を書いたり絵画を描いたりしたケースはありますが、
私の好きな漫画は手塚治虫先生作の『ブラックジャック』です。 出典:https://tezukaosamu.net/ 『ブラックジャック』とは、ブラックジャックという無免許の天才医師が活躍する医療ドラマ漫画です。手塚先生が1973年より連載を開始した漫画で、以後10年渡って連載。現在まで多くのファンを生み続けている不朽の名作漫画です。 ブラックジャックの特徴は、無免許のくせに(むしろ無免許だからこそ)医師連盟の規定した手術料を大きく逸脱した手術料をぼったくる点です。それは時として数千万円や数億円にものぼる金額です。 一方で、ほとんど無料に近い手術料を請求している時もあります。規定に則った料金体制ではないので、ブラックジャックの主観で値段が決められるのです。 今回は、私が『ブラックジャック』全話(大人の事情で未収録分は除いた218話分)を読み、手術代の請求額を調べてその傾向をまとめました。この
https://twitter.com/karasawananboku/status/1618227205737439233 という唐沢俊一氏によるツイートがあったとさなんですが、なんか胡散臭いというか、カウンターとしての創作臭が若干するというところが本音。ちなみに、この共産党候補の応援演説については以下のようにツイートしています。 https://twitter.com/karasawananboku/status/1618234231704162309 松本善明氏については手塚治虫の学生時代の先輩にあたる人物でもあり、個人的な関係性が強い人物と言えます。それと後述しますが手塚氏が松本氏を中心として共産党候補に対する選挙応援を複数回したことは事実です。反面、唐沢氏のツイートの問題な所はまずソースがないこと、これが何時のことか記述されていないこと、松本氏の名前を書いているのに応援された自民
――テレビシリーズ『Gのレコンギスタ』(『G-レコ』)は2014年から2015年に掛けて放送された作品です。これを劇場版として作り直している理由について改めてお聞かせください。 富野テレビの『G-レコ』は話がわかりづらかったんですよね。 ――確かにテレビ放送中、そんな声は一部ありました。 富野テレビでのオンエアで客観視することで、自分が作ってきた『Gのレコンギスタ』というアニメの全体像を、これまでと違った視点で見渡せたわけです。すると、思った以上に破綻があって、「作り直せないかな?」という気分に陥ったんです。 ただ、これを劇場版にすると5本になるってことが直感的にわかったんです。それは個人の資金でできることではないわけですし、「5本も作らせてもらえるだろうか?」というのが大問題としてありました。 「5本の劇場版として作り直したい」という希望をオンエアが終わった瞬間にサンライズへ申し出て、す
機動戦士ガンダム、伝説巨神イデオン、Gのレコンギスタ……。数々の作品を手がけて熱狂的ファンを生み出してやまない富野由悠季とはどんなアニメーション監督か。「演出の技」と「戯作者としての姿勢」の二つの切り口から迫る徹底評論! 書籍化にさきがけて、本論の一部を連載します。 (バナーデザイン:山田和寛(nipponia)) アニメーション監督として語るための2つの切り口 アニメーション監督・富野由悠季について考えたい。ここで重要なのは、この言葉で比重がかかっているのは「アニメーション監督」のほうで、決して「富野由悠季」個人のほうではない、ということだ。富野由悠季という「アニメーション監督」は、その存在感の大きさに比して、十分に語られないうちに長い時間が経ってしまった。 富野は、TVや新聞雑誌などマスメディアに登場することが多いアニメーション監督だ。人気者といってもいいだろう。書籍に関しても、批評
漫画家・浦沢直樹さんが、手塚治虫さんによる漫画『鉄腕アトム』のエピソードをもとに制作した漫画『PLUTO(プルートゥ)』。 本作が、2023年にNetflixにてアニメ化、独占配信されることが決定した。アニメの制作プロデュースはジェンコ、アニメーション制作はスタジオM2が行う。 また、主人公・ゲジヒト役を俳優・声優の藤真秀さん、アトム役を声優の日笠陽子さん、ウラン役を声優・歌手の鈴木みのりさんが演じることが明らかになっている。 さらに、原作者の浦沢直樹さん、原作のプロデュースを手掛けた長崎尚志さん、作品の監修を務める手塚眞さんのコメントも到着した。 国内外で高い評価を得た作品『PLUTO』 『PLUTO』は、『20世紀少年』や『YAWARA!!』などのヒット作を生み出した漫画家・浦沢直樹さんが、2003年から2009年にかけて『ビッグコミックオリジナル』で連載していた作品だ。 手塚治虫さん
外国の書店に漫画があるのは今や珍しい光景ではない(パリの書店、2022年) RICCARDO MILANI-HANS LUCAS-REUTERS <『SPY×FAMILY』や『鬼滅の刃』など、北米市場の45%を日本作品が占める「波」はどう生まれたのか、翻訳者・兼光ダニエル真が語る> 近年、海外では日本のアニメに加え漫画の売り上げが、特に北米で飛躍的に増加している。背景にあるのはどのような事情か、30年以上にわたり日本の漫画やアニメ作品を英訳してきた翻訳者で、欧米やアジアのオタク事情やビジネスに詳しい兼光ダニエル真に本誌・澤田知洋が聞いた。 ──北米市場で、コロナ禍を機に『鬼滅の刃』など漫画の売り上げが急激に伸びている。これはなぜか? コロナ禍の巣ごもり需要を背景にネットフリックスなど配信サイトでアニメ視聴が増加し、その原作を買い求める動きが定着しつつあることが大きい。米メディアICv2が種
2024年3月15日~20日に開催された第2回新潟国際アニメーション映画祭。映画祭2日目となる3月16日、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(以下、逆襲のシャア)』がイベント上映されることを記念し、監督の富野由悠季氏とモビルスーツデザインを手がけた出渕裕氏によるトークショーが開催された。本記事では、その内容を前後編にして掲載。前編では、アニメにおける長編、短編とはどういうものかを入口にトークが行われた。 富野 まず(アニメ業界)60周年というのが、イヤなの。もうひとつイヤなのは、ここで『逆襲のシャア』を上映するというんだけど、あの作品、何年前のものか知ってる? 36年前。高畑(勲)さんの作品の上映もあるので、それよりは新しいかもしれないという言い方はできます。僕にとって高畑監督は師匠ですから。師匠と一緒に上映されるのはいいのだけれど、照れるなあと。 出渕 富野さんとこうした公式のトークをやる
勲三等瑞宝章は国民栄誉賞より偉いのか? このことを調べてみようと思ったきっかけは、この2つのツイートが原因である。 https://twitter.com/araisan49/status/1766064103293075547昨日、日本漫画のレジェンド・鳥山明が逝去されたが、それを受けて咲来さん@が「鳥山明に国民栄誉賞は授与されないだろう。なぜなら、日本政府は漫画文化に対して低い評価を与えてきたからだ。その証拠に、手塚治虫にすら国民栄誉賞を与えなかった。」という趣旨のツイートをし、 それに対して借金まみれのアライさんが「政府は手塚治虫に、国民栄誉賞より格上の勲三等瑞宝章を授与しているのだから、格下の国民栄誉賞を授与するわけがない。日本政府の漫画への評価が低いわけではない。」 という反論をしている。これが一連の流れだ。 3/9現在、咲来さん@の元ツイートが1000RTほどで(追記:削除され
富野由悠季とはどんなアニメーション監督か。「演出の技」と「戯作者としての姿勢」の二つの切り口から迫る徹底評論! 書籍化にさきがけて本論の一部を連載します。 今回からはシリーズ「富野由悠季概論」。富野由悠季監督の経歴を時代背景とともに振り返り、アニメーション監督として果たした役割に迫ります。 (バナーデザイン:山田和寛(nipponia)) 宇宙との出会い 現在、アニメーション監督という存在が広く当たり前の存在として世間に認知されている。しかし、このような認知を得るまでには、それなりの長い時間が必要であった。そしてその中で大きな働きを果たしたひとりが、富野由悠季監督である。 富野の経歴を簡単に振り返ってみよう。 アニメーション監督・富野由悠季は1941年11月5日、三人兄弟の長男として神奈川県小田原市に生まれた。本名は富野喜幸。富野家は代々「喜」の漢字を継いでおり、喜幸の「喜」の字もそこに由
不朽の名作『銀河鉄道999』『幻魔大戦』のアニメ版監督・りんたろう、自伝的漫画で描く日本のアニメ発展史 4Kリマスター版が上映されて話題の映画『銀河鉄道999』(1979年)や、KADOKAWAがアニメに参入するきっかけとなった『幻魔大戦』(1983年)を監督し、日本のアニメ映画が世界で大人気となる道を拓いたりんたろう監督が、自伝的な漫画『1秒24コマのぼくの人生』(河出書房新社)を描いた。アニメの世界に足を踏み入れ、手塚治虫と出会い、数々の作品を作り上げるようになったその経験から、日本という世界屈指のアニメ大国が生まれ育った歴史が分かる。 10代からアニメの世界へ 毛織物会社のアイロンがけからアニメ監督へ――。『1秒24コマのぼくの人生』にはそんな、りんたろう監督の意外な経歴が自信のペンで描かれている。父親が大好きだった映画に自分も関心を持ち、映画を見たり絵を描いたりシナリオを書いたりし
今回は、話題の大作『PLUTO』完成に向けてラストスパート中のスタジオM2にお邪魔し、丸山正雄社長に直接お話をうかがった。なお、丸山社長はこれまでも浦沢直樹原作のアニメ『YAWARA!』『MASTERキートン』『MONSTER』のプロデュースを手掛けている 丸山正雄氏ロングインタビュー 丸山正雄81歳。手塚治虫が設立した虫プロで1965年からアニメの制作に携わり、1972年にマッドハウスを設立。『幻魔大戦』『ロードス島戦記』『獣兵衛忍風帖』『PERFECT BLUE』『時をかける少女』など数々の名作を多数プロデュース。 その後代表を退き、70歳でMAPPAを設立。大きな話題となった『この世界の片隅に』を送り出し、2016年にはプリプロダクションを専門に手掛けるスタジオM2をスタートさせた。現在はNetflixで2023年配信開始予定の『PLUTO』の完成に向け奔走している。 日本アニメ史の
会 期 2023年10月6日(金)〜 11月6日(月) 会 場 東京シティビュー (六本木ヒルズ森タワー52階) 開館時間 10:00~22:00(最終入館21:00) ※11月3日(金・祝)~11月6日(月)は9:00から営業開始いたします。 〈 主催 〉 東京シティビュー、NHK、NHKプロモーション 〈 企画協力 〉 手塚プロダクション 〈 特別協力 〉 秋田書店 〈 協力 〉 ニューハート・ワタナベ国際病院 〈 後援 〉 J-WAVE 2023.10.05Glamb Riders JKT(東京会場ver.)販売決定! 2023.09.14コラボレーションメニュー紹介ページを公開 2023.09.14展覧会限定アートブック・グッズページを公開 2023.09.14トークイベント情報を公開 2023.08.02展覧会の見どころ情報を公開 “いままで出会った” ブラック・ジャックも、 “
2009年から2010年にかけて、ジェネオン・ユニバーサル(現:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)から前半3巻が、復刊ドットコムから後半3巻が発売され、今では非常に手に入りにくい「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集」を、復刊ドットコムが新仕様で再刊する。「《オリジナル版》復刻大全集」は約6500ページの内容が全6巻で構成されていたが、今回の「《オリジナル版》」では1巻あたりを約400ページにまとめ全16巻に。A5判にリサイズされ、読みやすいソフトカバーで造本される。 数度の単行本化に際し、その都度手塚治虫自身が細かく改変・再編集を行い、いくつものバージョンが存在する「鉄腕アトム」。今回の「《オリジナル版》」では、雑誌・少年に1951年から1968年に連載された初出バージョンがそのまま復刻再現される。各話の連載時の全扉絵や、別冊付録の全表紙の再録も見どころだ。 1巻から6巻ま
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