財務省は3日、2012年度も2千円札は製造しないと発表した。製造枚数ゼロは9年連続。二千円札の人気が回復する兆しはなく、同省の担当者は「13年度以降も製造再開は難しいのではないか」と話している。 二千円札は2000年7月、九州・沖縄サミットの開催に合わせて発行され、沖縄・首里城の守礼門が描かれたデザインなどが話題になった。しかし、日本では2の付くお札になじみがなかったことなどから普及せず、03年度の1億1千万枚を最後に製造はストップしている。 お札の製造枚数は財務相が定め、独立行政法人国立印刷局が製造して日銀に納入している。12年度は一万円札を10億5千万枚、五千円札を2億3千万枚、千円札を18億7千万枚製造する。