大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)の大阪市議団(33人)が市長、府知事のダブル選(昨年11月27日)前に市内各区で実施した「区民会議」の開催経費に、政務調査費から約320万円を充てていたことがわかった。 市の要綱では、政調費を選挙活動に充てることを禁じているが、同会議では、橋下代表や大阪府知事の松井一郎幹事長が選挙に向けた支援を呼び掛ける場面があり、専門家は「公金が選挙活動に使われた可能性が高い」と指摘する。 会議は昨年8~11月に開き、維新が選挙で訴えた学校選択制導入などについて市民と討論した。今月2日公開された2011年度の市議会政調費の領収書によると、港区を除く23区の会議の、会場費やチラシ代などの経費の8割、約320万円を、会派や市議に支給された政調費で賄っていた。 昨年10月8日に淀川区で開いた会議では、橋下氏が「11月27日に選挙があるが、大変厳しい。今までの体制を守る側を市