数日前、年末のコミックマーケット(C105)で頒布する同人誌を完成させ、入稿しました。タイトルは『山本弘論』。亡くなった小説家・山本弘さんの「思想」や「行動」について論じた本です。なかなかの自信作。面白いですよ。ぜひ買って読んでみてください。 それは良いのですが、全七章で書き終えた端から新しい資料を見つけ、新しい着想が生まれて困っています。これはブログで記事を書くときにも起こる現象なのですが、何かをひとつの形にまとめるということは必ずそこに収まり切らない「余剰」を生み出すことでもあるのですね。 で、この場合、その「余り」とは主にフランソワ・ジュリアンの『道徳を基礎づける』や山竹伸二『共感の正体』、若松英輔『はじめての利他学』、近内悠太『利他・ケア・傷の倫理学』、小田亮『利他学』、ジェシー・マーソン『アダム・スミス 共感の経済学』といった本から来ています。