23日午前10時40分ごろ、山梨県北杜市長坂町長坂上条のJR中央線・鳥久保踏切付近で、東京都内の高校2年の男子生徒(17)が写真撮影のため線路敷地内に入ったのを、新宿発松本行き特急「あずさ7号」の運転士が見つけ緊急停止した。後続を含め計6本が最大約30分遅れ、850人の乗客に影響が出た。 県警北杜署によると、生徒が八ケ岳を背景に列車を撮ろうと列車に背を向けていたため、運転士が危険を感じ急停車させたという。生徒は私立中高一貫校の地域文化研究部鉄道研究班に所属。中学1年〜高校1年の部員4人、男性教諭(57)の計6人で同日朝から撮影に訪れ、全員が線路敷地内に入っていた。 同署は鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)の可能性もあるとみて事情を聴いている。 列車などの写真を撮ることに熱心な鉄道ファンは「撮り鉄」と呼ばれ、線路内に立ち入ったりして列車の運行を妨げる事例も各地で起きている。【片平知宏】