ロシア・モスクワ(Moscow)で中国ちょうちんに触れる人(2012年3月31日撮影)。(c)AFP/KIRILL KUDRYAVTSEV 【4月12日 AFP】手術で手足などを失った人の多くは、「幻肢(げんし)」と呼ばれる、失った手足がまだ存在するかのような感覚を経験する。だがスウェーデンの研究者らが11日の米神経科学専門誌「ジャーナル・オブ・コグニティブ・ニューロサイエンス(Journal of Cognitive Neuroscience)」に発表した研究論文によると、健常者でもこの奇妙な感覚を経験することが可能だという。 論文の主執筆者で、スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)のアービット・グーテルスタム(Arvid Guterstam)氏は、「身体的自己の経験を形成するという点では、脳にとって、実際に手が見えることの重要度は著しく低いことがわ