『リズと青い鳥』の登場人物の中で、おそらく最も物怖じせず、鎧塚みぞれに正対するキャラクターは「図書委員」と名付けられた彼女だ。 心が揺れる、感情が揺れる、ポニーテールが揺れる。様々なものが「揺れる」本作にあって、図書委員は下級生でありながら、職務を忠実に全うするブレないキャラクターとして描かれている。 最初の出番はAパート、リズの文庫を読み耽るみぞれに下校の時間を告げる場面。 「下校の時間でーす。すみやかに退出してくださーい」 「下校の時間でーす」 「あのー」 「カギ、しめるんですけど」 次はBパート、向日葵が咲き始める頃、文庫の返却に来たみぞれに対して、 「あの」 「返却日、一ヶ月も過ぎてるんですけど」 「他にも借りたい人がいると思うんですけど――」 「……」 「図書館の本はみんなの本なんです(けど)」 無言を貫くみぞれを責め立てている風に見えなくもないが、内容はほとんどコメディ。パッケ
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