サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
CES 2025
blogs.itmedia.co.jp/editech
Webセキュリティ企業のIncapsula(インカプセラ)が興味深い調査レポート(とインフォグラフィック)を公開していました。 ● What Google doesn't show you: 31% of website traffic can harm your business|Incapsula 2012-03-14 Incapsulaが相当数のWebサイトをGoogleアナリティクスで調査したところ、Webトラフィック(Webサイトへの訪問者)に関して以下の2点が明らかになったそうです。 ● Webトラフィックの 51%をハッキングツールや検索エンジンなどのヒト以外の訪問者が占めている ● Webトラフィックの 31%を "ワルいやつら"(bad guys)が占めている Webサイトのトラフィックの 31%を占める "ワルいやつら"(悪意のある訪問者)の内訳と被害の例は以下のとおり
先日、世界中を「ブリタニカ百科事典の書籍版の出版は終了」というニュースが駆け巡りました。海外メディアは大ニュースっぽく扱っていましたが、日本ではそうでもないようです。 関連記事:WSJ日本版、TechCrunch Japan、CNN.co.jp、ITmedia 写真:ブリタニカ・ジャパン その理由は明らかで、ブリタニカ・ジャパンのサイト見ればわかるとおり、すでに日本では "英語版ではない日本語版の" ブリタニカ百科事典の書籍版は存在しないからです。だから筆者のような辞書・事典好きな人には「それが何か?」状態だったりします。 類似の "事件" でショックだったのは、マイクロソフトのビッグプロジェクトだった「エンカルタ総合大百科」の販売終了です(Microsoft、オンライン百科事典「MSN Encarta」終了)。まあ、こちらはマルチメディア製品(CD-ROM販売)だったのでちょっと毛色が違
海外サイトの「ReadWriteWeb」で Dave Copeland氏が「読みやすく、リツイートされやすいツイートを書く方法」というエントリーを書いていて、参考になる内容だったので備忘を兼ねてご紹介します。 ※ 一部わかりやすいように言い換えているので、厳密な逐語訳ではありません。悪しからず。 ● How To Write Readable - And Retweetable - Tweets|ReadWriteWeb by Dave Copeland [2012-03-09] http://www.readwriteweb.com/archives/how_to_write_readable_-_and_retweetable_-_tweets.php 1. ツイートは短くあるべし:100〜120字が理想 たいていのユーザーはツイートを一瞬しか見ない。最大文字数140字近くまで書くと、
MLA(Modern Language Association)が3月2日付けで、英語論文におけるツイートの正しい引用のしかた(正書法)についてFAQとして公開していました。英語論文を執筆するときには、標準的なスタイルガイド(執筆要項)に従って記述していくことになりますが、そのスタイルガイドの代表がMLAスタイルとAPA(American Psychological Association:米国心理学会)スタイルです。 ● How do I cite a tweet?|MLA [2012-03-02] http://www.mla.org/style/style_faq/mlastyle_cite_a_tweet MLAが推奨するツイートの引用書式は、次のとおりです。 ラストネーム, ファーストネーム ( Twitterユーザー名 ). "ツイート本文." 日付, 時刻. Tweet. も
めざとい開発者の方はすでにご存じかと思いますが、Google+ページへの誘導のしかたについて説明しているスタイルガイド「A Style Guide for Promoting your Google+ Page」が公開されていました。地味な話題のせいかニュースサイトでは取り上げられていないようなので、ここで紹介しておきます。 昨年6月以降、Googleは一連のサービスをシームレスで首尾一貫したものにし、ユーザー体験を改善するために画面構成やアイコンなど、インタフェースのデザインを断続的に変更してきています(ITmediaの関連記事1、関連記事2、関連記事3を参照)。しかし、このような変更は出版関係者には悩ましい問題です。たとえば、キャプチャしたウェブページが古いアイコンのままだと、読者に「古いページが使われている」と思われてしまいます。Googleのプライバシーポリシー更新問題より、こちら
これまで、以下のエントリー(文章技術:句読点の打ち方)で句読点の打ち方について検討してきましたが、読点(テン)の話ばかりで句点(マル)については説明していませんでした。そこで今回は、句点の打ち方の基本について見ていくことにしましょう。 なお、今回の「基本編」では実用文・ビジネス文書を対象とし、詩や小説などの文芸作品は扱いません。 【文章技術:句読点の打ち方】 | 読点を打つ日 | 読点がいっぱい | 文の意味を変えてしまう読点 | ご存じのとおり、句点とは 文の終わりを示す「。」の記号 のことです。このように「文の最後に打つのがマル」という説明で済めばいいのですが、実際にはあといくつか知っておかなければならないことがあります。以下では、現代的なビジネス文書では「このように書けば問題なし」という句点のルールを示したいと思います。 皆さんの会社でも、独自に「社内文書標準」のようなスタイルガイド
海外サイトのCRACKED.comの記事「9 Foreign Words the English Language Desperately Needs」に、英語に欠かせない9つの外来語のひとつとして「ひきこもり」が挙がっていました。とうとう「ひきこもり」が世界進出を遂げてしまいました。 まずは、記事の「Hikikomori」の語義と説明の冒頭部分を紹介いたしましょう。 ひきこもり[Hikikomori] (日本語) 社会から隔絶した生活を送り、テレビづけあるいはビデオゲームばかりしている10〜20代の若者。 しかしながら、いまどきの40歳以下の人間ならゲーム機のひとつぐらいは持っている。かつて「ひきこもり」を表していた「ギーク(geek)」は、いまやビデオゲームファン、SFおたく、マンガ好きを表していてそぐわない。「ナード(nerd)」もガリ勉、秀才を意味するようになってしまった。かつてギ
見るたびに、なんとも居心地の悪い思いをさせられるもの。それは Microsoft Word の[フォント]ダイアログです。[フォント]ダイアログを開き、そこで使われている用語を見ると、[フォント]ダイアログの中に[フォント]タブがあり、さらに[フォントの色]などの項目があります。なんとなくマトリョーシカ? まあそれはともかく、どうにもお尻がムズムズしてしまうのです。 もちろん、Word はすばらしいソフトです(実際、業務でも使っています)。かつて苦境にあった Apple が存続できたのも Microsoft Officeスイートが Mac OS X 向けに提供されたおかげです(ジョブズがアップル復帰後に最初に行った大仕事が、Office製品を引き続き Apple に提供するようゲイツを説得することでした)。 そんなすばらしいソフトであるのに、筆者がムズムズさせられる[フォント]ダイアログ、
海の向こうではインフォグラフィックが文化として根づいているようで、ネットでもインフォグラフィックをたくさん見ることができます。ただ、とりあえずイラストを配置して、タイポグラフィー(文字をデザインして配置すること)を施してみました的なものが多く、「これはイイ!」というのはそれほど多くはありません。 ですが、今回紹介するインフォグラフィック「Every 60 seconds in social media」は切り口がなかなかよいです。一言で言うと、ソーシャルメディアが60秒間に行う活動を可視化する、というものです。 ●Every 60 seconds in social media (infographic) | VentureBeat by Jennifer Van Grove[2012-02-25] http://venturebeat.com/2012/02/25/60-seconds-
ブログ「日々の戯言をポツリポツリ。」のエントリーでフォントの二次利用(=商用利用)について書かれていました。 ●電書業界にフォントメーカーから冷水BUKKAKE祭り|日々の戯言をポツリポツリ。[2012-02-23] http://gainersanga.posterous.com/bukkake 上記ブログでは既知の問題についても書いてありますが、出版業界の片隅にいる者としておさえておきたい情報もありました。以下、備忘も兼ねて、フォントの二次利用(商用利用)に関する基礎知識としてまとめておきます。 ●商用フォントを使った印刷物等を販売できるかどうかは、そのフォントの使用許諾契約次第である →ニィス、ダイナコムウェアはライセンス対象外(ただし、追加料金を払えば利用可能)。新たにライセンスを取得する手間(およびコスト)が生じるので、商業印刷での使用は避けるべきと言われている。 ●電子書籍(P
blogs.itmedia.co.jp
これまで、以下のエントリー(文章技術:句読点の打ち方)で句読点の打ち方について検討してきましたが、読点(テン)の話ばかりで句点(マル)については説明していませんでした。そこで今回は、句点の打ち方の基本について見ていくことにしましょう。 なお、今回の「基本編」では実用文・ビジネス文書を対象とし、詩や小説などの文芸作品は扱いません。 【文章技術:句読点の打ち方】 | 読点を打つ日 | 読点がいっぱい | 文の意味を変えてしまう読点 | ご存じのとおり、句点とは 文の終わりを示す「。」の記号 のことです。このように「文の最後に打つのがマル」という説明で済めばいいのですが、実際にはあといくつか知っておかなければならないことがあります。以下では、現代的なビジネス文書では「このように書けば問題なし」という句点のルールを示したいと思います。 皆さんの会社でも、独自に「社内文書標準」のようなスタイルガイ
先月のエントリー「Twitterの総アカウント数が5億を超えるのは2012年2月」でお伝えしたとおり、Twitter の総アカウント数がまもなく5億を突破する見通しだ。同サイトによれば、5億突破時間は 2月23日午前4時頃の見込みとなっている。 海外サイトの「Twopchart」によると、本エントリー執筆時点、ゾロ目の2月22日22時22分で Twitter の総アカウント数は 4億9977万3448。あと6542名が新規登録すれば 5億超えとなる。カウントダウンチャートは次のようになっている。 ▼アカウント数5億突破まであとわずか 出所:Countdown to 500 million registered Twitter accounts [追記:2012-02-23 03:51 ちょっと目を離しているうちにキリ番キャプチャを取り損ねました orz...] ▼予定よりわずかに早くアカウ
前回のエントリー「iBooks AuthorのファイルフォーマットはEPUB3非互換」の注1で触れましたが、オライリー・ジャパンや技術評論社では IT系書籍のEPUB出版を開始しています。出版業界(特にIT系書籍分野)内では以下の記事は相当読まれたようです。 ●オライリー・ジャパン、電子書籍専用タイトルをEPUBで刊行へ|ITmedia eBook USER http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1201/12/news085.html そのオライリー・ジャパンのEPUB出版システムの詳細が、オライリー・ジャパンのブログで公開されていました。 ●オライリー・ジャパンのePUBフォーマットを支える制作システム - O'Reilly Japan Community Blog http://www.oreilly.co.jp/community/bl
(出所:「The 2011 Inc. 500 Social Media Update: Blogging Declines As Newer Tools Rule」マサチューセッツ大学ダートマス校 マーケティングリサーチセンター) ブログの利用率が減っているのに、満足度は上がっているというパラドックス現象をどのように考えればいいのでしょうか? ひとつの可能性は、ブログ「Online Ad」のエントリーでも紹介されている「Perception Gap: 認識の違い」です。 たとえば、ブログでユーザーがソーシャルブックマークへの登録ボタン(あるいはメルマガなどの購読ボタン)を押したとします。そのユーザーはその企業のファン層なのでしょうか? 「Online Ad」でも指摘されているようにそうではないでしょう。単にユーザーはその企業の製品の購入を検討していて、情報収集の一環として「いいね!」を押し
米調査会社のFlurryによると、2011年のホリデーシーズン(感謝祭から年末までの期間)の前後で、Androidタブレット端末市場でAmazonのKindle Fireの利用率が急上昇したそうです。 ●Amazon Lights the Android World on Fire|Flurry Blog 2012-01-27 http://blog.flurry.com/bid/81151/Amazon-Lights-the-Android-World-on-Fire 上記調査はiPadを含むタブレットOS市場全体ではなく、Androidタブレット端末が対象となっています。タブレットOS市場の動向については 前エントリーでも触れましたが、おさらいしておきましょう。 2011年第4四半期におけるタブレットOSシェアは、iOS 57.6%、Android 39.1%、Microsoft 1.
企業ユーザーが使うタブレットは96%がiPad、モバイル端末の53%はiPhone【企業ユーザーのモバイル機器利用調査リポート】 ちょっと見逃せない調査リポートが公開されていました。2011年第4四半期(10〜12月)のアクティベーション数で見ると、タブレット市場はiPadがほぼ独占、モバイル端末(タブレット+スマートフォン)全体では約半分がiPhoneを利用、iOS対Android OSでは71%がiOSという結果だったそうです。 このリポートを発表したGood Technology社は、企業モバイルユーザー向けセキュリティ管理製品ベンダーで、定期的にモバイル機器利用調査リポートを公開しています。今回紹介するリポート(PDF)は、以下からダウンロードできます。 ●Good Technology Device Activations Report, Q4 2011 http://www.g
ソーシャルサービスがらみの文書や図版などを作成していて、「ここでちょっと Twitter のアイコン(=小鳥アイコン)がほしいな」などと思うことがあります。そういうときは、ブラウザをキャプチャしたり、アイコン画像をダウンロードしたりすることになります。しかし、その画像はJPEGだったりPNGだったりして、拡大・縮小したときに輪郭がボケたり、画像拡大時に輪郭にジャギー(線がガタガタになること)が生じるなど、若干ですが不都合があります。 そこで皆さんにもおすすめしたいのが「イラストフォント」です。フォントですから拡大・縮小も簡単にできますし、なによりジャギーがありません。当然、色の変更も自由自在。文字をアウトライン化すれば、さまざまなグラフィック処理が可能になります。 今回は、2つのイラストフォントを紹介しますが、フリーで商用利用可能なので安心して使えます。 唯一残念なのは、日本のソーシャルメ
アップルからiBooks Authorが発表され、出版業界の片隅にいる者としては大変気になるところ。ニュース記事はたくさん出ていますが、関連製品を含めた概要は以下の記事のとおり。 ●電子書籍作成ツールまで無料:今度は“教科書を再発明” ――Apple、「iBooks 2」「iBooks Author」「iTunes U」アプリ発表 | ITmedia +D PC USER(2012年01月20日) http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1201/20/news017.html iBooks 2、iBooks Author、iTunes U の3点セットと iBookstore というプラットフォームで電子書籍業界に参入、まずは「教科書」からといったところでしょうか。このような教育産業への取り組みは最近盛んなようで、Microsoftの学生向け
大手ウェブ企業の "古代" ホームページ発掘:Amazon、Google、Facebook、Twitter…。あの頃、君は… いまどきの大手のウェブ企業であれば、スタイリッシュなウェブサイトを作っているのが普通だ。海外ニュースサイトの「Mail Online」では、そんな大手ウェブ企業のサービス開始時(古代壁画)と現在のホームページ画像を並べて掲載している。ここではそのうち、Amazon、Facebook、Twitter の古代壁画を鑑賞することにしよう。 そのほかのウェブ企業、Google、YouTube、MySpace のホームページ今昔については、Mail Onlineのサイトをご覧頂きたい。 ●Before they ruled the internet: 'Ancient' home pages for Amazon, Google and 'The Facebook' show
本ブログの前回のエントリー「Twitterの総アカウント数が5億を超えるのは2012年2月」とその前のエントリー「PCは緩慢で痛みを伴う死を迎えつつある」を見ていて思う。 ここ数年、ガラケー(フィーチャーフォン)からAndroidやiPhoneなどのスマホに乗り換えた人のうち、何割かはTwitterやFacebookに新規登録しているだろう。特にTwitterは急増しており、総務省の「情報通信白書 平成23年度」でも次のように指摘されるほどだ。この急増の背景には、東日本大震災の影響があるのはご存じのとおり。 ソーシャルメディアについては、引き続き急速に普及を続けており、平成 22 年に Twitter の利用者が急速に増加をした(注3)。 注3 ソーシャルテック・ラボ 「Social Tech Report」(2011年2月28日(http://www.socialtech-labs.j
海外サイトの「Twopchart」によると、現時点(2012年1月17日)で Twitter の総アカウント数は 4億6626万(466,269,786)、1秒につき8.3アカウントずつ増えている。この調子で増え続ければ、2月23日に5億を超える計算になる。 ただ、アカウント登録の勢いには波があり、1秒に11アカウントのこともあるし、8アカウント以下に落ちることも考えられる。だが、2月中に5億アカウント突破 はほぼ間違いないだろう。 なお、Twopchart は、Twitter の総アカウント数が 3億を超えたのは 9カ月前の2011年3月だったとしているが、Twitter は公式には総アカウント数を発表していない(註1)。 ▼アカウント数5億突破までの時間をカウントダウンチャートで表示 出所:Countdown to 500 million registered Twitter acco
興味深いグラフを Business Insider で見つけた。このグラフでは、各プラットフォーム(PC、Mac、iPhone、iPad、Androidなど)の年間出荷台数をプロットしている。縦軸は年あたりの出荷台数(単位:千台)、横軸が年だ。 このグラフから、興味深い事実がいろいろとわかる。 ● PC の出荷台数は逓減してきており、最近ではほぼ横ばいになっている →この図ではわかりにくいが、実際には微減している。Horace Dediuのサイトを参照:Is the iPad a PC? ● 携帯端末(iPhone、Android、iPad)は急増している ● Mac は一時期は横ばい状態だったが、ジョブズ復帰後は伸びている 結論的には「PCは衰退しつつある」とも言えるが、Business Insider の記事でも指摘しているとおり、先ほど開催された CES でも多数出品された Ultr
先日、テレビをつけたらちょうど「ジョージ・ポットマンの平成史」(テレビ東京)という番組をやっていた。その回は「友達いないと不安史(前編)」がテーマで、ゲストは「孤高の詩人、ヒロシ 齊藤健一」だった。番組では朝日新聞の「便所飯」(※1)が取り上げられ、今の若者は孤独を恐れ(だからヒロシがゲスト)つながりを求めるなどと指摘し、それが今のコミュニティブームを押し上げているという分析だった。 そのほかの詳細については、こちらのブログが詳しいのでご覧頂くことにして、この放送で筆者が気になったのは次の箇所だ。 フェイスブックでは「うちのペットが死んだ」という投稿にまで 「いいね!」を押すという珍現象が起きている。 そう、これは珍現象のように見える。だが本当にそうなのだろうか。 フェイスブックでは、「いいね!」(英語ではLike)の使い方を次のように説明している。 Facebookの画面上にはさまざまな
翻訳原稿を編集していて、どうも同じ主語が続いて文の流れが悪いなと思うときがある。「私は… 私は… 私は…」と続く原稿を見ていて、つい「カモメ」とつぶやいてしまってもおかしくはない。もちろん英語の文には主語があるのが普通だから「I(私)」が続いても問題ないが、日本語だとそうはいかない。 しかし、同じ主語が続くからといって、いつでも削除できるわけではない。どういう場合に省略してもいいのか。その手がかりのひとつが、三上章(1960)が提唱した「ピリオド越え」である(註:ここでピリオドとは句点「 。」のこと)。 ピリオド越えとは、「Xは」という主語が以降の文の主語としても働く現象のことだ。それはどういうものなのか、実例として夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の文章を見てみよう。 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。 何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だ
以前、翻訳学校のプルーフリーディング(翻訳校正)講座を受講したことがあります。講師は英文翻訳と校正(英日)のベテラン社員で、いろいろと参考になる話が聞けました。 その翻訳学校では、顧客から日本語表記に関して特に指示されない場合は、共同通信社の『記者ハンドブック』を使うということでした。この本は表記だけでなく、数字の書き方、紛らわしい会社名など、一度は目を通しておきたい情報が多数掲載されています。 ビジネスパーソンのたしなみとして、相手の名前や社名を間違えてしまうのは大変失礼なので注意したいものです。『記者ハンドブック』に掲載されている例をいくつか挙げてみましょう。 【誤】味の素ゼネラルフーズ、キャノン、ブリジストン、ブルドッグソース 【正】味の素ゼネラルフーヅ、キヤノン、ブリヂストン、ブルドックソース ある日の講義は日本語表記についてだったのですが、ひとつだけ意見が食い違いました。それは「
昨年NHKは、スティーブ・ジョブズのドキュメンタリーを2つ放映しましたが、本日深夜にその第3弾が放映されます。あの米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチを聴いた卒業生の今を映像に収めたものだそうです。ナレーションは萩原聖人。 NHKドキュメンタリーWAVE「スティーブ・ジョブズの子どもたち 〜ハングリーであれ 愚かであれ〜」 http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2012-01-08&ch=11&eid=26581 NHKの内容紹介は、以下のとおりです。 2011年10月に亡くなった「アップル」の創業者・スティーブ・ジョブズ。2005年、名門スタンフォード大学で卒業生たちに歴史に残るスピーチを行った。あのスピーチに胸を躍らせた卒業生の多くが、アメリカ社会が閉塞する中で、厳しい状況に置かれている。彼らは今、ジョ
前回は 読点過剰症候群 の文について検討しましたが、今回は、読点を打つ位置によって文の意味が変わってしまう例を見ていきましょう。 最初は、「仮名や漢字がくっついて誤読する」ケースです(※1)。 (A1)ここで、はきものを脱いでください。 (A2)ここでは、きものを脱いでください。 (B1)その後妻に話しかけた。 (B2)その後、妻に話しかけた。 これは簡単ですね。例文(A)は笑い話になりそうですが、例文(B)はそうはいかないかもという感じです(「それは深読みしすぎ」とは、畏友 遠野君の弁)。 次に古典的な例を挙げると、「美しい水車小屋の娘」というのがあります。すぐにわかるとおり、これは「美しい」が「水車小屋」にかかっているのか、「娘」にかかっているのかどうかわかりません。この例について、2011年の実用書 文章技術部門で一番売れた近藤勝重(2011)『書くことが思いつかない人のための文章教
編集作業をしていて意外に面倒なのが、読点の処理です。わたしたちは何気なく読点を打ちますが、なかには過剰に読点を打つ人がいます。そういうときは、どれを削除してよいのかじっくり読まなければならず、それが大量にあると結構な手間になります。 読点過剰症候群の例として、原誠(2006)では英語学の大家である安井稔の文章には著しく読点が多いと指摘し、次の文章を取り上げています。以下に引用します。[読点は「,」ではなく「、」に修正] 安井稔(2004)にはその p.179 に次のような文章がある。 では、パラダイムによらない場合は、どうするか。この場合、自前で設定した目標を、自力で追求してゆくことになるが、その際、くれぐれも留意すべきは、独りよがりに陥らないということであろう。そのためには、様々なパラダイムの中で、達成されている知見に心を配り、目を見開いている必要がある。実際、そのような心構えが欠けてい
編集者たるもの、最新動向リサーチは怠りなく。ということで、今回は日本IBM主催のビジネスアナリティクス関連の講演資料を見てみました。関連資料(PDF)は以下からダウンロードできます。 ●IBM Business Analytics Forum Japan 2011 2011年11月9、10日 ロイヤルパークホテル(東京) http://ibm.com/software/jp/analytics/events/baforum2011/ 実は Business Analytics Forum Japan 2011 には実際に聴きに行こうと思っていたのですが、業務都合で行けず残念な思いをしました。しかし、このように講演資料を公開してもらえるのは非常にありがたい。日本IBM様、ありがとうございます。 ■BIからBAへ いつの間にやら、「ビジネスインテリジェンス(BI)」は「ビジネスアナリティクス(
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『エディテック:オルタナティブ・ブログ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く