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どうも、すべての経済活動を、デジタル化したい福島です。 年末恒例になりました未来予測+来年の意気込みシリーズ。2021年末は「SaaS+Fintech」、2022年末は「コンパウンドスタートアップ」、2023年末は「AI-UXとAX(AI Transformation)」でした。 今年は「AI Agent」というテーマで書こうと思います。2025年はまず間違いなく「AI Agent」の年になります。(AI Agentという定義はなんぞや、みたいな話はありつつ) LayerXは2025年、この領域にフルベットし、wowな体験、新たなビジネスモデルを模索していきます。 過去記事はこちらより AI Agentとは2024年、主に英語圏で、「AI Agent」「Vertical AI」「Agentic Workflow」といった言葉が一気に盛り上がりました。おそらく2025年、日本のVCがこういう
芸人になりたい若者の動機は昨今、何なのだろうか。55歳の僕を動かすものは「モテたい」とか「金持ちになりたい」とかではない。自分の短歌を、紙の本の中ではなく、ステージや映像の中に置いて輝かせてみたい、という、だれにも共感されにくい欲望で動いている。10年前はそのどうかしている欲望に、もっと純粋な欲望で動いている相方たちを付き合わせてしまって失敗しているから、今世はピン芸人として活動している。 《この夢をあきらめるのに必要な「あと一年」を過ごし始める》『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』(左右社)より そんな自作短歌を書き添えた入学希望書類を提出してから、数か月が過ぎた。果たして自分は、この夢を、あきらめることができるだろうか? 阿部一二三選手のクジ運に「これがオリンピック連覇して金メダルを獲る人間の強運か」と全国民が慄いた24年のM1グランプリ。再びトッ
フリーランスから正社員に転換する人材が増えています。リクルート、パーソルキャリアは2024年4〜9月の仲介人数が5年前の3倍に達したという記事がありました。中でもITエンジニアフリーランスの比率が高いとのことです。今回はこの日経新聞の記事内のいくつかの事柄に対し、その背景情報について整理していきます。 フリーランスから正社員転職する背景冒頭で取り上げた記事の中で、いくつか気になった事象がありましたのでピックアップします。 フリーランス案件の減少人材紹介のギークスによると、24年4〜9月に仕事を求めるIT系人材は前年同期比28%増えた一方、紹介できる件数は17%増にとどまった。1人あたりの案件数は前年同期の9.37から8.61に減った。 フリーランス、会社員への転職5年で3倍 - 日本経済新聞フリーランス案件数についてはポジティブな情報がなかったのが2024年と言えます。個人的にもこれから正
日本のIT企業群の中でも企業規模が大きく、採用力も高いLINEヤフー社が2025年4月にフルリモートから出社への回帰を宣言し、中の人を中心に蜘蛛の子を散らしたような騒ぎが起きています。「今後出社頻度を増やす」という社外秘らしき情報も流れています。 2020年8月に「ほぼ完全テレワーク」を導入したヤフー社ですが、実に5年弱の期間でした。 Zホールディングス傘下のヤフーは、95%程度の社員が自宅などの社外で働く「ほぼ完全テレワーク」を10月から恒久的に導入する。新型コロナウイルス対策で2月から同様の働き方に移行したところ、「生産性が向上した」という社員が増えた。通勤が不要となり、空いた時間を家族と過ごしたり、趣味や自己啓発にあてたりと、社員の満足度も上がっている。 途中LINEヤフーの統合もあり、文化統合を考えるとコミュニケーションギャップ解消のために出社回帰するのは理にかなっているようにも見
「なんで外国のひとなのに日本のことが分かるの?賢いから?何なの?何者?」と2人でざわついた。 突然現れた超人のように見えたが、存じ上げなかったのは単なる私の無知でございました。 今回私の投稿を読まずとも(長文なんで)、以下に集約されてます。それだけでもいいから読んでほしい。 が、私はこの切れ味鋭い人の本を読まずに今月越せないと、入荷切れで高値になっている密林サイトの動向を見ながら手に入れた。(今は在庫ありそう) 冒頭から早々に断言されて気絶しそうになる。 家族ケアと仕事の間の引っ張り合いは、1世紀以上にわたって進行中なのだ。 なぜ男女の賃金に格差があるのか *中略あり 以下の引用はすべて同著より 子どもの昼食を用意し、スイミングの迎えに行き、学校の保健室からの電話に応答してあたふたする役割は、誰がするのか? 女性は、相変わらず貧乏くじを引かされ続けている気分である。 私のこと、柱の陰から見
定年まで資生堂で働くつもりでした。 「美しさと人の在り方」について考えることも書くことも好きだし、家庭のケア事情をあれこれ抱えた私が社員としてい続け、声を発することが自分の使命だとさえ思ってました。 でも人生が「資生堂の近森未来」だけじゃなくなってきて、その時間が増えると考え方や価値観が変わり、ありたい人生が変わってくる。自分の居場所を改めて考えるようになり、10月末に退職しました。 しかし平たく言ってしまえば、仕事と家庭の両立ができなくなってしまった。圧倒的にどこにでも転がっている理由です。 決してそれだけが辞める理由ではないのですが、令和になっても、恵まれた環境をもってしても感じた両立の難しさなど、私の個人的な退職話を今回はさせてください。 家族2人のケアが重なった今年の年明け。 ほぼ同時期に家族2人が、前よりも確実に長く病気と付き合っていくことが見えてきました。ひとりはちょっと厄介な
小売りや外食、賃上げ前倒し ビックカメラは12月から - 日本経済新聞 日本の実質賃金の上昇が海外に比べて大幅に遅れています。 そこで、日・米・ユーロ圏の一人当たり実質賃金の変動率を労働分配率、労働生産性、交易条件、労働時間に分解すると、一般的に実質賃金低迷の主因と言われている労働生産性は米国ほどではないものの、ユーロ圏よりは高くなっています。 対して、労働分配率の要因については、米国と日本が同程度の押し下げ要因になっている一方で、ユーロ圏については押し上げ要因となっています。そして交易条件に至っては、食料やエネルギーの国内供給力が高い米国がプラスに作用している一方で、ユーロ圏は小幅マイナスとなっています。こうした中、一次産品の国内自給率が低い日本に至っては交易条件が大幅な実質賃金の押し下げ要因となってきた中で、労働時間が最大の一人当たり実質賃金押し下げ要因となっています。 良いインフレを
ドイツで日本のマンガやライトノベル(ラノベ)の翻訳業に従事する60名を超える翻訳家たちが、低賃金問題の改善に向けて公開質問状(オープンレーター)を発表しました。背景には翻訳家個人とマンガ翻訳出版社による協議に限界があるようです。今回は、当事者の1人でもある翻訳家のアニャ・ヂュォンさん(以下、アニャさん)にインタビューを行い、クールジャパンの現場で今、何が起きているのか、話を聞いてきました。 公開質問状の内容ドイツにおける翻訳業界団体、ドイツ語圏文学学術協会(VdÜ)は2024年10月付で、ドイツのマンガ出版社に宛てられた公開質問状「ドイツ語圏のマンガ・ライトノベル翻訳における報酬事情について」(ドイツ語)をホームページに掲載しました。 ざっくりとその内容を紹介してみます。業界団体が実施したアンケート調査によると、マンガとラノベの翻訳者の57%は今の報酬条件で働き続けることが難しいと考えてい
「セブンさんは、一体どうなっているのですか」「お手本としていたのに」。この夏、流通・食品業界などでセブン-イレブン・ジャパンの営業成績を心配する会話が頻繁に交わされていた。今年になってセブンイレブンの既存店舗売上高が前年実績を下回る月が続き、一方で競合のファミリーマートとローソンはプラスの月が並ぶ。こうした状況にセブンイレブンの永松文彦社長は7月の第1四半期決算で、「顧客ニーズに対し低価格の訴求が半年遅れた」と反省の弁を述べていた。 セブン-イレブンの苦戦を伝える報道が続いています。 ツイッターでは、こうした報道と共に「値上げ底上げ弁当」「トリックアートパッケージ」「詐欺サンド」等の罵詈雑言が並んでいます。親の仇討ちか何かでしょうか。いったん落ち着きましょう。 ダイエット時には高たんぱく質を求めて、セブン-イレブンで鯖やサラダチキンやサラダを買うので、こうした状況に胸を痛めています。オマー
パソコンが職場に広がり始めたとき、決して自らは試そうとせず、若手社員にパソコンを使った仕事を押しつける年配の上司がいた。 ひるがえって現在、マーケティング関連を含め、生成AIのツールが数多く登場し、急激に進化を続けている。 「使い方がよく分からない」「一度試したけどあまりうまくいかなかった」「もう飽きた」などと敬遠しているようでは、変革を拒絶したかつての頑固な「パソコン使わないおじさん」と同じになってしまう。 「生成AI使えないおじさん」のレッテル貼りを避けるべく、日常業務でなるべく生成AIを使うようにしています。時代に追いつくのに必死です。 最近は「Perplexity(パープレキシティ)」も使っていますが、実は「あんま便利じゃない…」と悩んでいます。使い方が間違っているのかも。使い方を調べようにも、Twitterは「生成AIプロ驚き屋」の情報がヒットしてばかりでゴミカスです。あれ、ほん
新卒採用や第二新卒ITエンジニア採用に関わったり、セミナーやPittaなどでキャリア相談を請ける立場にあるのですが、ここ数ヶ月ほど異変を感じています。人材紹介会社やSES企業などに仮説を話しながらまとめてきた見解と、そこから見えてきた未曾有の若手ITエンジニア不足の予測についてお話をします。 ITエンジニアと言われて就業してエンジニア業務を手掛けていない人がそれなりに居るらしい各所と話をしたり、キャリア相談を受けたりしていて感じることですが、エンジニアとして入社しても一般的にITエンジニアで想起される業務に従事していない状況が増加しているようです。ざっと並べると下記のような状況です。 SES企業において新卒・未経験・微経験の人たちが待機している 複数社で起きています 700人エンジニアが居る派遣会社で300人がコールセンターや家電量販店にアサインされている エンジニアになるためにはコミュニ
立憲民主党の総選挙の公約が発表されました。野田佳彦代表のもとで、立憲民主党は以前よりも現実主義路線に回帰して、野田代表の誠実で迫力のある論説にも助けられて、今回の総選挙ではそこへの信頼が拡大するかもしれません。 日経新聞、2024年10月7日付。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA072IJ0X01C24A0000000/ 他方で、その公約で触れられている「安保関連法は違憲部分を廃止」と書い ている部分への批判が集まっています。例えば、元国民民主党広報局長の弁護士菅野志桜里氏は、次のようにX(Twitter)で投稿しています。 「安保法制の違憲部分廃止」と「安定した安保戦略」は矛盾。明らかに不安定な方針を出しながら「安定」と強弁されても困る。安全保障の基本政策について、範囲を示さないまま廃止を訴える政党に政権を託せと言われるのも辛い。 立憲は野田
石破政権、経済政策に疎いのか? 9月27日の自民党総裁選挙を経て石破茂氏が第28代総裁に選出されました: 周知の通り、現時点で金融市場の評価は非常に手厳しいもの(大幅な円高・株安)になっています。ただ、これは高市氏への当選期待で積み上がっていた円売り・株買いのポジションが現実を見て巻き戻されている側面も大きいため、その意味で石破ショックでもあり、高市ショックでもあると表現するのがフェアだと思います。経済政策に疎いと呼ばれる評価に関し、石破氏は「私にいろいろ至らぬ点があるからだ」と述べています。ご自身で述べるくらいですから相応に事実なのかもしれませんが、そうであればこそ財務・経産などの閣僚に誰を据えるかが重要であり、まずはその人選が注目されます。現時点では色々、観測報道も出ているようですが、確定事項ではないので、ここでは噂話は控えたいと思います: 少し個人的なお話をしますと、筆者は2022年
石破茂新総裁が、国際安全保障における「集団安全保障(collective security)」と「集団防衛(collective defence)」の違いをおそらくは十分に留意することなく、これらの異なる(部分的には対極的な)概念を混交していることに安全保障専門家から批判が出ております。日本の多くの大学では国際安全保障が適切に教えられていないことがその遠因かと思います(慶應義塾大学では法学部でも総合政策学部でも、安全保障論関連の授業がいくつかありますが、多くの大学では、軍事・安全保障関連科目の講義が許容されないい状況が続いていました)。 神保謙慶大教授や鶴岡路人慶大准教授が、適切にその違いを解説し、それらを混合することの危険性を指摘しておりますので、それらをご参照頂ければと思います。 石破新総裁の発言は、次のように紹介されています。 NATOは1つの加盟国への攻撃を全ての加盟国への攻撃とみ
40歳を機に電通を辞めたのは、1年前のこと。 結果として今は酒屋の経営者をやっている。その経緯は以前も日経COMEMOに書いた。 実は私にはもう1つの退職プランがあった。 そのプランとは、電通に1つ会社を買い与えてもらうことだった。 今日はそんな話。 ◾️自分の辞め方を企画する着想のきっかけは、新規事業の失敗だった。 私は新卒5年目の頃、電通で新規事業を立ち上げた。よくあるアプリ事業だ。それを10年ほど社内で運営して、ベンチャー企業に売却した。 10年続くサービスを作ったのだから「失敗」と表現するのは適切でないのかもしれない。 しかし自ら立ち上げた事業を手放すことになったのだから、私の中では失敗だった。 売却が決まってからは、どこか喪失感のようなものがあって、いつしか私は電通を辞めることを考えるようになった。 ただ他にやりたいことがあるわけじゃないし、当時主流だった外資系企業やコンサルへの
ライザップがマーケティングのコンサルティング事業を開始したとのニュースがありました。 RIZAPグループは30日、マーケティング支援のコンサルティング事業を9月に始めると発表した。マーケティングの戦略立案からテストマーケティング、広告制作・運用などを一括して引き受ける。戦略立案を担う人材の派遣や組織構築の支援も手掛ける。フィットネスジムのマーケティングで培ったノウハウを外部企業の支援に活用する。2024年度内に数億円規模の売り上げを目指す。 日本経済新聞 RIZAP、コンサル事業に参入 マーケティングを支援このニュースの裏側がどうなっているのか、マーケティング業界に与える影響などについて考えたことを書いていきます。 なんといっても、chocoZAPの成長があっての動きだと思いますので、詳細を見ていきましょう。 chocoZAPの現状はどうなっている?chocoZAPは2022年9月に展開
この仕組みを作っている最高峰の会社はキーエンスだと思う。ルールを守らせるルールが組織の強度を高める。 補足:「最適レベル」と「機能レベル」の話 最適レベルとは、「他者や環境からのサポートによって発揮することができる、自分が持っている最も高度なパフォーマンスレベル」のこと。機能レベルとは、「他者や環境からの支援になしに発揮することができる最も高度なスキルレベル」のこと。 良い組織は仕組みで「最適レベル」を高くできている会社。具体的には目標設定、中間指標の置き方、ナレッジシェア、行動のチェックリストとモニタリング機構、会議体、営業資料のフォーマット等 事業がうまくいかない、成長が停滞してきたとき、「マーケットが悪いのか?自社のオペレーションの強度が低いのか?」はよく話題になる。マーケットの問題か、内的なオペレーションの問題かは永遠に判断がつかない。 このときに気をつけたいポイントは、何をやるか
昨年リリースしたSaaSが、いまめちゃめちゃ伸びています。 領域としては、建設業界に特化した現場管理サービス。 サービス名は「サクミル」といいます。クリックでページに飛びます!いわゆる「バーティカル(業界特化型)」かつ、ひとつのサービスに複数の機能をもたせた「All-In-One型」のプロダクトです。 新規事業としてSaaS事業部を立ち上げた当初は、正直まったく売れておらず、月の契約数が0件なんてこともふつうにありました。 それから約1年。いまはなんと、毎月100件以上の新規導入が決まっています。 なおかつ、継続率もかなり高いんです。 正直、ここまでのスピードで伸びるとは僕も予想していませんでした。そこで今回は、立ち上げ〜PMFまでの道のりを振り返りつつ、SaaS立ち上げのポイントをまとめてみようと思います! 不確実性の高いSaaS立ち上げのリアルな一例として、少しでも参考になればうれしい
日本では今年に入り漫画にAI翻訳を活用し、海外展開を加速させるというニュースが増えています。各国語に翻訳する翻訳者は日本国外/現地在住の非日本人の翻訳家の場合が多いようです。彼らの意見は反映されているのでしょうか?翻訳家の協力や理解なしでこのまま進めても大丈夫なのでしょうか? 今回はこういった危惧を念頭に欧州の漫画/アニメ/ゲーム分野の翻訳家に匿名を条件にアンケート調査に協力してもらいました。回答を得たのは2名。便宜上、Aさん、Bさんとしておきましょう。 二人には以下の日経新聞の記事2本を読んでもらい、以下の2つの質問に答えてもらいました。 1)どの程度、AI翻訳活用による高速化は現実的なのか? 2)AI翻訳活用といった傾向をどう思うか? まずはAさんから。Aさんは5年以上のゲーム翻訳、5年弱のアニメ字幕翻訳の経験があり、今回はアニメ・マンガ分野で5-10年の同業者の経験をまとめてくれまし
今日テック界隈で議論を巻き起こしているのはこの99ドルの首かけ型の「AI友達」、その名も「friend」のローンチ動画。 映画のようなクオリティの広告動画だが、様々な問題を浮き彫りにさせてしまっている。 今日テック界隈で議論を巻き起こしているのはこの99ドルの首かけ型の「AI友達」、その名も「friend」のローンチ動画。 映画のようなクオリティの広告動画だが、様々な問題を浮き彫りにさせてしまっている。pic.twitter.com/yQ6ndyzv2G — 竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) (@daniel_takedaa) July 31, 2024 人間の「孤独解消ツール」として謳われているわけだが、昨今の「テックで孤独を解消」という安直な発想が問題視されている。本当に必要とされているのは人間同士で信頼できるコミュニティや対面での社交/コミュニケーション
私でありながら、私ではない人物を演じる。それこそがよいパフォーマンスであり、人間の発達である。 組織で働くとき、新しい役割期待を請け負うことがあります。たとえば、小さなチームのマネージャーになるときなどです。マネージャーという役割と、私という個人の経歴や思いとのズレのなかで多くのマネージャーが葛藤しています。ぼくもその1人でした。 こうしたズレはどのように起こるのか。そしてどのように捉えることができるのか。そのヒントを、演劇論と心理学から考えてみたいと思います。 「マネージャー」を演じるぼくは経営コンサルファームMIMIGURIで10人ほどのチームのマネージャーを勤めています。マネジメント経験も、かれこれ4年です。 当初はマネージャーになることを強く希望していたわけではありませんでした。それよりもプレイヤーとして経験を積む方が先かなと思っていました。そんなときに、当時のマネージャーが体調不
マネージャーがメンバーの不満を聞いてあげる。喜ばれなくても、成長の機会づくりと支援をしてあげる。エスカレーションされた顧客からのクレームにも、経営から求められる目標達成に対する説明にも、矢面に立つ。みんなに木偶の坊と呼ばれ、褒められもせず、自分の傷つきを誰にも気にされない……そういうものに、誰もなりたくない。 というのが世の「マネージャー」に対する認識であるようです。 私自身も、経営コンサルファームMIMIGURIで10人のチームのマネージャーを担っています。自分の所属組織でも、クライアントの組織でも、こうしたマネージャーの過酷な状態を解消したいと思っています。 同時に、風邪を引くようにメンタルを崩す時代において、マネージャーによるケアはもちろん、仲間同士の相互ケア、マネージャーへのケアが行われるべきであり、そのような組織づくりを目指したいと思っています。 「ピア・マネジメント」の2つのア
2024年も折り返しになりました。このnoteでもリモートワーク、特にフルリモートワークについて度々話題にしてきましたが、企業の採用状況の変化も相まって様相が変わってきています。 今回はX(旧Twitter)でも反響を頂いたフルリモートワークと採用についてお話します。 ここのところの採用シーンだと ・フルリモート可の案件が少なくなって苦戦している地方在住の候補者 ・時流のキャッチアップが遅れてこれから地方に帰省するためにフルリモートを希望する候補者 が混在していて混迷している。 — 久松剛 レンタルEM/合同会社エンジニアリングマネージメント (@makaibito) July 19, 2024 リモートワーク実施状況は横ばい採用のお話に行く前に、リモートワークの実施状況についてまとめておきます。 東京都労働局のテレワーク実施率(6月)を見ると横ばいです。週あたりのテレワーク実施回数を見て
広告会社にいると避けて通れないのが「競合プレゼン(通称:競合)」というイベント。 競合プレゼンとは文字通り、複数の会社が同じお題で競い合うこと。 似た概念で「入札」もあるが、提案内容で競い合うのが競合で、受注金額で競い合うのが入札と理解するといい。 私は17年間電通という広告会社にいたが、競合プレゼンという行為があまり好きではなく、その理由は以前も日経COMEMOに書いた。 ただいくら「好きではない」と言っても、避けては通れないのが競合プレゼン。17年間で何度も経験した。 もちろん勝ったことも、負けたこともあるが、キャリアの後半の勝率はかなり良かったと思う。 それは提案内容が磨かれたというより「勝ち方がわかってきた」と表現した方が正しい気がする。 キーワードは「アイデアじゃんけんからの脱出」だ。 今日はそんな話。 ◾️勝つ確率を少しずつ上げる方法広告会社における競合プレゼンと言うと「アイデ
むしろ、驚いたのは「2位にもなれなかった蓮舫氏」本人だろう。 少子化対策とか若者の所得云々など、岸田首相のようなことばかり言ってた蓮舫氏だが、個人的に「ダメだな」と思ったのは、「東京の出生率0.99%」とかツイートしちゃった時点。 合計特殊出生率の単位は%でないことくらい、少子化対策云々言う政治家ならさすがに知っとけよという話。ま、それだけが敗因じゃないし、そもそも勝つ見込みはなかったけど、これはあまりにお粗末。 NHKの出口調査によれば、年代別の投票先は以下。 若い人は石丸氏が多いようだが、50代以上が圧倒的に小池氏支持。これでは人口構成的にも、投票率構成的にも勝てない。 興味深かったのは、男女別の投票先。 石丸氏は男性の票はとれているが女性票が圧倒的に少ない。反対に、小池氏は女性票が多い。 年代別と組み合わせると、石丸氏は若い兄ちゃんたちの支持を得たが、おばちゃん、おばあちゃんたちの支
不祥事の原因にはマネジメントの失敗が大きく関わる。個人が起こした不正でも、なぜ組織として見抜けなかったのかを考えなければならない。経営陣は不正を起こしたことへの結果責任ではなく、不祥事が起きる環境をつくったことへの管理責任があると捉えるべきだ。 「不正が起こるのはマネジメントの失敗」より広告運用でCPAが高騰しているとか、くそ高いオフライン広告を出稿したのに資料請求が全然来ないとか、オウンドメディアを運営して1年経つのに成果が全然見えないとか、自分の権限の範囲で起こる悪い結果って、上司に報告する前に、自分の手で握り潰したくなりますよね。 皆さんも似たような「悪い結果に遭遇した経験」ありませんか? もし、あなた自身で「〇〇施策やりましょう!」と船頭を切っていたなら、余計に胃が痛くなるでしょう。言いだしっぺだから。会議の場で「どうして成果が出ていないの?」という上司からのツッコミが怖い。 なに
先日WWDCと呼ばれる、アップルが9月以降にiPhoneなどに搭載する新しいOSについて発表するイベントが開催されました。 事前に様々なリークがありましたが、Apple Inteligenceと呼ばれる生成AIの導入やChat GPTとの連携などが発表され、その中でも今回個人的に(教員として)1番衝撃を受けたのが、iPadに新しく搭載される「計算機」のアプリです。 これまでiPhoneには計算機の標準アプリがあり、利用したことがある方も多いかと思います。実はiPadにはそもそもこうした計算機のアプリがなく、学校現場で使うにはWEB上のサービスを利用しなければなりませんでした。(三者面談等で成績の話をする際にとても不便でした。) 長年、iPadに計算機がないこの状況に「おかしいな、、、」と思っていたのですが恐らくApple Pencilと計算機を連動させた「計算メモ」の開発を秘密裏に進めてい
営業職を3年間。その他の職種を14年間。 合計17年間、広告会社の電通で働いて、昨年12月からは酒屋の経営をしている。 そんな転職の経緯は以前も書いたので、今日は17年間の電通生活について書いてみようと思う。 テーマは「内勤」。 電通の内勤とは、外に出て広告主と折衝する営業以外の、社内でデスクワークをする職種のことを指す。パッと思いつくのは「クリエーター」や「プランナー」と呼ばれる界隈の人たちのことだ。 この17年間で、内勤は凄まじく変化した。 私も何度肩書きが変わったか思い出せない。実はこの職種や肩書きの変化は、業界の変化と大きく携わっていた。 これらの変化を、例によってパワポで解説してみる。 今日はそんな話。(読了まで約5分) ◾️電通の人=メディアの人まずは私が入社した2007年を振り返ってみようと思う。 まだ「4マス」という概念が存在していた頃だ。4マスとは、4大マスメディアの略称
円安によって輸入品の円建価格(要は国内価格)に上昇圧力が働いています.過日のエントリ(→日銀政策決定会合とOREINT)の通り,為替レートは金融政策の目標ではありません.金融政策は国内の景況・物価を目標に運営されるべきです.したがって・・・現下の円安による輸入価格上昇が国内の物価指数にどの程度上昇圧力をもたらすのかは今後も要注目. その一方でこの記事はもうひとつの「裏読み」が必要です.円安によって(円建てでの)輸入品価格が上がっているということは,同じ理由で輸出品価格の円換算額も同じくらい上がっているはず. 下記は輸出物価指数の推移です.国際価格(図中の「契約通貨ベース」)は2020年にコロナショックで低下したのちに2022年にかけて回復,その後は横ばいです.一方,円換算額は2020年の1.4倍まで上昇しています. 円安が嫌われる理由,そして何故か為替レートが国力を表すかのように感じる大き
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