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koganeisyobou.hatenablog.com
目次 不寛容社会とは何か 社会が不寛容で攻撃的になっている理由とは? ①怒りの刺激を求める私たち ②マスコミとSNSによる怒りの感情の増幅、拡散 ③時代の変化により、感情を抑制できない人が増加 怒りや負の感情を抑制して、寛容な心を 不寛容社会とは何か ここ数年、日本の社会の不寛容性、人々による過剰にも見える批判やバッシングなどの攻撃的な言動が問題となっています。 幼稚園がうるさいとか、ベビーカーが邪魔だと言う人が数多く出てくるなど、昔はあまり問題にならなかったようなことが、ニュースや話題となることが多くなっています。 そして、そういう社会状況や人の心理に関するテーマの本もよく見かけるようになり、テレビ番組の特集でも取り上げられるなどしています。 不寛容というのは、対象となるものを許せないという心理です。そして、許せないというのは怒りの感情です。 ですから、不寛容社会という言葉の意味は、みん
サードプレイスとは何か 「サードプレイス」という言葉があります。 これは、家という「ファーストプレイス」でも、職場や学校のようにその人が長く時間を過ごす場所「セカンドプレイス」でもない、自分らしく過ごすことができる居心地のいい第三の場所、といった意味の言葉です。 私はこのサードプレイスや居場所というものにかなり関心を持っていて、そのような場所の重要性を感じています。 というのも、「この世の中にどこにも居場所がなくて困っている」「サードプレイスのような居場所が欲しい」と思っている人は、おそらく社会に大勢いると思っていますし、私自身もそのように思った経験があるからです。 居場所がないのは辛く苦しい かなり前の話ですが、私は、とある県の知らない土地で一人暮らしをしながら、割とブラックな職場で働いていたことがあります。そこでは知り合いが一人もおらず、職場と家をただ往復するだけの毎日でした。 職場は
役者で演技が下手な人があまりいない 普段、何気なくテレビや映画などを見ていると、俳優や役者という仕事をしている人たちが演技をしている姿をよく見かけますが、あらためてよく考えてみると、ドラマや映画に出ている人というのは、みんな演技が上手いなと感じます。 私は昔から映像作品は外国のものも日本のものも結構観ていて、演技をしている人たちをずっと見てきたのですが、役者の演技が下手だと感じたり違和感を覚えるようなことがほとんどないのです(もちろん、時にはありますが)。 例えば、素人である私が自分の演技している姿をかなりリアルに想像してみると、あんなに上手くはできないと感じます。おそらく、放送事故的な感じになるでしょう。 先日、洋画が好きで邦画はほぼ観ないという人とたまたま話をする機会があり、その人に「どうして日本のものは観ないのですか」と聞いたところ、「日本人の演技はあまり…」と言っていました。どうや
(『刺激から離れる生活』 第6章「好き嫌い」より抜粋) 「好き」も「嫌い」も穏やかではない心の状態 私たちは往々にして、目の前にあるものを「好き」か「嫌い」のどちらかの感情で分類してしまうという癖があります。 「好き」か「嫌い」のどちらかではなく、「普通」とか「好きでも嫌いでもない」という判断があってもいいはずなのですが、あまりそういう分類はしません。 例えば皆さんもテレビで見る芸能人や同じ職場の人を、無意識のうちに好きか嫌いかのどちらかで分類しているということはないでしょうか? そういう私も実はよくやってしまうのですが。 好きという感情も嫌いという感情も、「普通」や「どちらでもない」という状態に比べると強い感情です。 「好き」と「嫌い」は、反対の性質の感情ではありますが、実はどちらも平常心よりもおだやかではない心の状態、刺激的な感情という点では共通しているのです。 ですから私たちは、刺激
「ハゲ」は侮蔑、侮辱的な言葉 髪の毛の薄い人に対して「はげ」という言葉は、今の社会では割と一般的に使われています。テレビなどでも「ハゲ」って普通に使われていますよね。 そのことに対して私はどうも違和感があります。一言でいうと、これは髪の毛の薄い人に対する侮蔑的な言葉であって、みんな普通に使っているけれど本来は差別にあたる言葉なのではないかと思うからです。 とはいっても、「禿げ」とか「禿げる」という言葉自体は、単に髪の毛が抜けて頭皮が露わになる様を差す言葉にすぎませんし、また、山などの草木がなくなることを指す言葉でもあるので差別用語ではないと思います。 問題なのは、いわゆる「ハゲ」と表記されるような、人を笑ったり馬鹿にしたりするような使い方です。 特にテレビでは笑いのネタに使われることが多 いですよね。 人にはそれぞれ様々な身体的特徴があるものですが、他の身体的特徴と違って髪の毛が薄いという
(佐藤密『刺激から離れる生活』【Kindle本】 「はじめに」より抜粋) 不安定な私たち現代人の精神 現代の社会では、私たちの身の回りにはいつもあらゆる刺激があふれていて、心の落ち着きやおだやかさというものが貴重なものとなっています。 テレビをつければ事件や事故などの痛ましいニュースが毎日流れ、感情の起伏の激しいテレビドラマやテンションの高いバラエティ番組が私たちの五感を強く刺激します。 手にしている携帯端末や音楽プレーヤーからは視覚的、聴覚的情報が洪水のようになだれ込んできます。 そして感情面では、私たちはいつもイライラしていたり不安を感じたていたり、他人と自分を比べては落ち込んだり喜んだりしています。 まったく安定性がなく感情はいつも波立っていて、おだやかに安らいでいられる時間がほとんどありません。 ところで、その感情面の問題やストレスは、上記のテレビやモノ、または他人など、自分の外部
(『脱批判のススメ』 <第1章 「批判のあふれている社会」> より抜粋) 何でも上から目線でコメント、評論する私たち 現代に生きる私たちは、誰もが批評家、コメンテーター気取りなところがあります。 自分が目にした何かに対する感想や批評をそばにいる人に毎日のように話したり、またコメントをネット上に書きこんだりしています。 テレビで政治のニュースを見れば、「あの政党はダメだ」「◯◯っていうのは本当にどうしようもない国だ」などと言い、テレビドラマを見ては「最近のドラマ は全然面白くない」「また最低視聴率更新」と何だか得意げに言ったり。 お笑い芸人を見ては「あの芸人は一発屋」「あんなのすぐ消えるよね」などと口 にする。スポーツを見ては「あの監督はダメ」「世界で勝つにはもっとこうしないと」とダメ出し。 小説、漫画を読んだり映画を見ては批評し、飲食店へ行った後はその店の味やサービスについてコメントととも
芸能人のタモリ氏の言葉として有名なもので、「やる気のある者は去れ」というものがあります。 その言葉が具体的にどのような状況で発せられたのか私は知らないのですが(TV番組『笑っていいとも!』内での発言だそうです)、先日、その言葉の意味を実感するような出来事がありました。 いつも行くスーパーでの出来事 私がいつも行くスーパーは、場所がエスカレーターを上がった2階にあります。 普段は比較的落ち着いた雰囲気の店なのですが、その日はエスカレーターを上がっている途中でいつもとは違う、何か異様な気配を感じました。エスカレーターの向かう先から、何やら人の大声が聞こえてくるのです。 そして数秒後に、異様な気配の原因が判明しました。 エスカレーターを上がった所で、腕に「新入社員」という腕章をつけた若い女性が、エスカレーターを上がって来る客全員に「いらっしゃいませ!!」と、店中に響き渡るほどの大きな声を掛けてい
好きなものがある=楽しみがある 人間、好きなものがあるというのはいいものだ、と思います。 どうしてかというと、好きなことや趣味があるということは、楽しみがあるということだからです。 私はSNSのTwitterを利用していますが、そこにいる人たちを見ていると、みなさん色々なことを楽しんでいます。 大正浪漫が好きという人から、考古学、編み物、ビリヤード、昆虫、廃墟の撮影、釣り、映画、野球観戦、喫茶店巡り、同人誌作り、街歩き、食べることが好きという人まで、人によって好きなことや楽しみの対象は実に様々です。 私には未知の世界を楽しんでいる人たちを見ると、憧れに近い感情を抱きます。楽しそうでいいな、と。自分にもその楽しみを教えて欲しいという、そんな気持ちになるのです。 世間的にはとてもマイナーなものに熱中している人を見かけると、どうしてそれを好きになったのか、そのきっかけにもとても興味が湧いてきます
怒りで歪んだ正義が、いつの間にか悪に変化する 少し前に当書房から『脱批判のススメ』という電子書籍(Kindle本)を出版しました。 他の国がどうなのか詳しくは知りませんが、私はずっと以前から日本では現実の世界でもネット上でも、批判や非難、悪口や中傷などの攻撃的でネガティブな言葉が随分多いという印象を受けていました。 もしかすると、批判病とでもいうような病があって、多くの人がそれに罹っているのではないかとすら思っていました。 そこで、そのことについて研究・考察した結果、そのような現状の原因など様々なことがわかりましたので、それを本にまとめました。(興味のある方はそちらをお読みください) さて、『脱批判のススメ』などというタイトルの本を出したものの、私は人に対して「批判はやめましょう」などと積極的に働きかけたいとは思っていません。 それは、他人を変えようとするなどおこがましいという思いもありま
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