伝・円山応挙の幽霊図や伊藤若冲の付喪神図をはじめ、幽霊画、妖怪画の名品約160点が大集合する特別企画展。この夏、博物館は、美しくて恐くて笑える<巨大お化け屋敷>になります。 本展覧会では京都出身の日本画家で、著名な風俗研究家でもあった吉川観方(よしかわ かんぽう)氏(1894~1979)が生涯をかけて収集し、現在は福岡市博物館が収蔵する日本の幽霊・妖怪画の名品を紹介します。会場では円山応挙(まるやま おうきょ)が描いたと伝える美しい「幽霊図」や微笑ましい図柄の伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)「付喪神図(つくもがみず)」、日本中の妖怪を集めた「百怪図巻(ひゃっかいずかん)」、さらには歌川国芳(うたがわ くによし)や月岡芳年(つきおか よしとし)らが描いた怪異なテーマの浮世絵版画など、約160点を一挙に公開します。 幽霊・妖怪画は日本人が永らく育んできた心の世界であると同時に日本絵画の独自のジ