アレルギーや花粉症・鼻炎などに関与する抗体としてIgA抗体とIgE抗体がある。これらはどのような違いがあるのだろうか。また、アレルギーを抑えるためにはどうすればよいだろうか。 IgA抗体 体内の、気道や腸管などは異物が入らないよう粘膜のバリアーで守られている。IgA抗体は、粘液の中へ分泌されバリアーとして重要な役割を果たしている。花粉が鼻の中に入ると、まず粘液で捕まえられる。IgA抗体は、それが逃げないようにしっかりと包み込み、鼻の中にある繊毛で、症状を起こすことなく、体外へ運び出す。したがって、IgA抗体はたくさんあったほうが良い。 母乳、特に初乳には、IgA抗体が多く含まれている。新生児は、IgA抗体をほとんど持っていない。生後7-8ヶ月頃から盛んに分泌されるようになり、3~4才くらいまでは増加し続ける。このことから、赤ちゃんは、母乳で育てたほうが良いといえる。また、離乳食は生後7-8