バイエルのCEOがダボス会議で水田をメタンの排出源として指摘し乾田化の必要性を指摘したという情報に対して、一方的に水田稲作を攻撃されていると受け取った方が多数いらっしゃいました。そこで、一体どういう背景があるのか、基本的なことを共有します。 水田稲作はメタンの発生源水田稲作は日本で約2000年にわたり行われ、主食となっています。水田は湿潤温暖な気候にマッチした食料生産システムですが、水田はメタンの発生源です。これは事実です(※風評被害になる、伝統農業批判になるからメタンの話をしないでほしいという方もいらっしゃいますが、水を張り、酸欠になれば仕方のないことです。オナラにメタンが含まれるのと同じです。)。温暖化の議論において、数十年前からとくに欧米から批判にさらされてきました。農業でもう一つの発生源はウシのゲップです。反芻動物は4つ胃を持ち、嫌気発酵微生物の働きで分解するためです。ウシには牛糞