後進国>先進国のウソ。WHOでは大分前から、統合失調症の予後は後進国の方が良いと主張している。地域コミュニティーの雰囲気が回復的に作用するのだそうだ。で、治る病気なんだからと早期発見・早期治療を薦める。でも、治療薬もハロペリドールとフルフェナジンとクロルプロマジンだけで、月1回のNsの訪問と、年に数回のGPの診察じゃ、服薬指導だって出来はしない気もする。「そんなもので治療になるものか、初発の理想は入院だ」とも思うけど、そんなこと言うとWHOの建前が崩れるから言えないんだろう。 後進国で一見予後良好に見えるのは、重症患者は地域からはじき出されて、居なくなる(死んじゃう)からだと僕は思う。重症の患者が地域でどうなって行くか、アメリカでの最近の50年を見れば良く分かる。患者は地域から排除され、ホームレスになるか、施設か刑務所に行くかの3択を余儀なくされたのだ。人権尊重の国ですら受け入れられないも