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SFマガジン700号で結果が発表されていました。ちょっとうろたえるような結果。 飛本人は『象られた力』で日本SF大賞をいただいたときから全然進歩していません。そのときの「受賞のことば」を再掲して、お礼の言葉に代えます。 受賞の報せは船上で受けた。 飛は今、本土から約七〇キロ離れた日本海の離島に棲んでいる。日本SF大賞の選考がその日の午後だとは承知していたが、飛は所用で三時過ぎにはフェリーに乗り込んでいた。それに乗らないと翌日の仕事に間に合わかったのだ。 全長一〇〇メートルもある立派な船だが、二等船室は広い桟敷が何区画かあるばかりである。みな我れ先にと乗り込み、お花見の席取りをするように自分の寝場所を確保する。二時間半もあぐらをかいていられないので、みんな一枚三十円の貸し毛布にくるまって、棒のように寝っ転がるわけだ。 たちまち、桟敷は毛布色のフィンガーチョコをならべたような景色になる。 その
円城塔氏が芥川賞を受賞。なにがといってこんなめでたいことはない。というわけで、氏が〈ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション〉でデビューした『Self-Reference ENGINE』の、その帯に飛が書いた推薦文をここに載せます。(読みたいという人がいるようなので) 〈ソラリスの海〉がじつは単一の生命ではなく無数の個体からなっていて、しかもその境界線で海同士がわけのわからぬ会話を交わしていたとする。本書は、そんな波間から釣り上げた会話の断片集といってよい。いや、比喩ではなく、これはマジでそういう本なのであり、しかもその「会話」ときたら、SFファン同士の愚にもつかぬバカ話とうりふたつなのである。というわけで、謹んで「爆笑ソラリスジョーク集」の称号を進呈したい。そして、もちろん、この本の中身はそれだけではないのである。 以下自慢ですが(^^)、この推薦文(同書をとりあえず「複雑系+シンギュラリテ
長期にわたってだらだらと連載していた「零號琴」が完結したから、というわけでもないのでしょうが、ここ一月ほどのあいだに、短文や小説の依頼をいくつかいただきました。 大変申し訳ないのですが、そのすべてをお断りいたしました。 御存じの方もあられるでしょうが、飛は兼業作家です。この秋からその本業が多忙を極めており、また以前に書いたとある作品の改稿にもほどなく着手することになります。この改稿作業は(おそらく全面的な書き直しとなるため)どう少なく見積もっても、半年を要すると考えております。 そのようなわけで、現在、新規のご依頼はすべてお断りしている状況です。 さらに心苦しいのですが、個人的にはその改稿作業が終わり次第、えんえんと逃げ回りつづけている『空の園丁』の執筆に専念したいと念願しております。 以上をまとめて申しますと、今後、少なくとも2年ほどは、これ以外のいかなるご依頼も(発表済み短編の書籍化な
風邪を引いてふらふらになったり、よせばいいのに新作短篇を書きはじめたりで、こちらをずっと更新できないでいました。笹本祐一氏と手を取り合って巨大ケーキに入刀したり、フレッシュなまさに野菜としてのあじわいを感じさせる「トマト味の金平糖」の食味など、書き残しておかなければならないことは多々ありますが、断念。 ただ、このふたつだけはエントリしておきます。 以上のような状況でありまして、今後、こちらの更新が滞ることが予想されますが、ご容赦を。 いろんな意味で、あきれました。 とある方に教えていただきました。ああ〜。 『魔術師』を読んだのはかれこれ二十五年近く前のことになるでしょうか。筋書きはもうすっかり忘れましたが、それでもこの本が、飛のオールタイム・ベストです。(SFに非ず。念の為。) 何度となくあの鮮烈きわまりないラストシーン(だけ)を読み返しては、小説への信頼を取り戻しています。 あの数ページ
1年前に書いたものです。 豊饒の年だった。最後まで順位を決めらぬまま、選考会に臨むこととなった。 上田早夕里は緊密な構成と文体、実在感ある世界の現出に長じ、それが暗めの情調とあいまって「くさびらの道」などたいそう魅力的だが、上出来な作品と仕上げるためにはどこかで守勢に回らざるをえず、捨て身で書かれた作品とならべれば、そこが不満となる。表題作は世評高いが、私を「そう、この小説はこうでしかあり得ない」と説得してくれなかった。ああもコスト高な生活環がなぜ採用されたのか、どうして人の側は「進化」しないのか、などの瑣末事はさておき、前半で布置された登場人物の喪失感が、壮大な進化の話に紛れて、正面から取っ組み合われていない、と感じる。「朋」はもっと「業の深い」アイディアであるはずだ。――さて「傷つき病んだ男特集」とも言うべき本書としては、白眉はやはり「小鳥の墓」だろうか。私としては「饗応」の、トリビュ
以下は、第49回日本SF大会TOKON10における星雲賞お礼の言葉からのリンクです。 「自生の夢」は多くの先行作品からの影響を受けてできあがっています。 とりわけ次の三つの作品、水見稜の『マインド・イーター』、ビクトル・エリセの映画「ミツバチのささやき」、そして伊藤計劃の『ハーモニー』の三作品にはきわめて多くを依っています。というより「自生の夢」はこれら三作品に対して飛がつけたささやかなメモでしかない、そう言い切ることさえ可能だと考えているのです。 大森望氏から「NOVA」への依頼をいただいたとき、まず頭に浮かんだのは、『ハーモニー』のことでした。あの頃はまだ『ハーモニー』におけるetmlの種明かしに得心が行かず、一抹の違和感を解消できていませんでした。この引っ掛かりは放置するには惜しい。もう少し考えてみる価値がある。性急な結論を出すのではなく、自分の作品として一から作業をすることで何かを
たいへんご無沙汰でありましたが、なんせ連載小説などという無謀なことをやっておりまして、その上twitterもばりばり書いておるような次第ですので、どうかお許しあれ。で、3月5日に東京會舘でありました日本SF大賞贈賞式に出掛けてきました。 今年の受賞作は伊藤計劃氏の『ハーモニー』です。 伊藤さんが亡くなったことを、このブログではこれまで書いていなかった筈。当時ご遺族はそのことをあまり広く知らせようとされなかったので、そのまま、ここでもなんとなく書く機会がありませんでした(ちょっとほのめかしたことは数度)。無論理由はそれだけでなく、伊藤さんの死について、いったい何をどう書けばいいのか、途方に暮れるような思いだったということの方がむしろ大きいでしょう。SFマガジンの追悼特集に飛も短文を寄稿したのですが、このときも同様でした。あの時点ではとても追悼文を書くことはできず、ただ「伊藤さんが生前、自作に
12月2日未明に脱稿したばかりの新作「零號琴」(れいごうきん)が掲載されます。 「象られた力」の舞台を「呪界のほとり」のキャラクタが動きまわり、テーマはすこし「夜と泥の」、という感じでお考えいただければよろしいかと。遠未来超技術世界。「SFごっこSF」とでもいうべきか。 130枚もありますが、お正月に炬燵蜜柑で気楽ーに楽しんでいただけたらいいなと。 主舞台の名称は「美玉」から「美縟」へ変更しました。 ところで、本作は未完です。(まだ3分の1くらい) いよいよ発進しました。当面年2回刊行をもくろむらしいです。編集後記には「2」以降の執筆陣も予告されていて、おお!という感じ。 以下、収録作とその紹介文。 飛の「自生の夢」は、もちろん水見稜「野生の夢」へのトリビュートとしても読める一品。百枚もあります。 しかしこんなロートルの作品を、円城・伊藤の間にはさむなんて、なんて晒し物刑。 ●北野勇作「社
書きかけでほっぽってあったメモ。 伊藤計劃『ハーモニー』について。 以下は初読後のメモ。まだ読み返していないので。 立場上、国内SFのレビューは年末以前には発表しないことにしていますが、これはただのメモであって、レビューではありません。 読み間違いは沢山あると思います。コメントは歓迎します。 * かつて文学は、リッチなスタンドアロンたる「人間」を描くものだった。 しかし伊藤計劃の『ハーモニー』以後、この見解は少なからず修正を迫られるだろう。この作品で、演算能力とアプリケーションとストレージの大半をクラウドに明け渡した「シン・クライアントとしてのヒト」がはじめて――と同時に極限まで――描かれてしまったからには。 ヒトが、ネットワークのクライアントであることに価値をみとめられ尊ばれる世界。本書で描かれる高度保健福祉社会の様相は、奇妙なくらい企業内LANに似ている。ヒトはリソースとして尊ばれ、約
MacBookの具合を診てもらい、 色紙とボールペンの替え芯を買って、 お茶の水に届けものをし、 でかい傘を差してやってきた人とお茶をし、 SF作家クラブの総会と日本SF大賞贈賞式と二次会に出席しました。 新城カズマ氏に、はてなスターなんかもらちゃったりしましたが、 贈賞式パーティーで新城氏とこの話になり「いやもう世界史が変わるところに立ち合ってますね」「青空文庫のあの苦労はなんだったの?」などと笑いながら話していました。 いやこの件、考えるといろいろ面白いなあ。 新城氏のブログにてこの件を幅広くフォロー中なので、関心のある方はどうぞ。そして氏にぜひぜひ情報提供を。 * この件について飛はいまのところ意見も何もなくって、ただもう「わあ面白いや」「でもなんか腹たつな」という感想があるのみ。腹が立つのは、著述家という人種が自尊心のみによって成り立っているからでしょうね。まあ単独著書は3冊しかな
MacBookの具合を診てもらい、 お茶の水に届けものをして、 SF作家クラブの総会と日本SF大賞贈賞式に出席します。 * 選評はまた『SFJapan』に掲載されるので、よろしければお読みください。 選考はじぶんの「眼力(がんりき)」が人目にさらされるということで「はは、こんな読み方しかしてないんでヤンの」と笑われるの覚悟でと言うことになります。 * 前回の選評を、ここにのっけておきます。(自戒の意味をこめて。) ネタバレもありますので、ご注意を。 『失われた町』が部落差別やハンセン病問題をはじめとする差別問題を念頭において制作されたことは疑いない。それを寓意の図式にとどめず、その先に触れようとした意欲も分かる。だからジャンルSF的な〈小理屈〉は要求すまい、と決めて読んだ。面白い部分はあるし、結末をあの黒で締めたのは意外でうれしかったが、問題も多い。本作は、章を追って〈町〉攻略の「道具」や
なるほどねえ、クラスアクションってこう使えるのか。 ラテルナ・マギカ社ならどう使うだろう……。 あるいはヴラスタ・ドラホーシュなら……。 と感心しているところ。 * wwwで公開されている情報なら とっくにもうGoogle様の掌中にあったわけで、 それが今度は書籍に移るだけ。 * われわれはグー様の窓を通じてwwwをサーチしているつもりだけど、 じつはグー様の腹の中のインデックスやキャッシュをサーチしている。 で、その腹の中身は、 ページランクやらなんやらの技によって、解析され、重みづけられ、 関連づけされた、 wwwとは全然別の動的網の目になっているわけで。 * すると今度は世界中の書籍の(図版その他をもろともに含む) 中身もやっぱり同じように、解析され、重みづけられ、 関連づけされる、と。 むろんwwwとの境目もなし。 荒俣本とか高山本とかポチッとなで自動で生成できちゃうようになる?
18日発売だそうです。 http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20081208#p1 「一緒に死のう、この世界に抵抗するために――」 御冷ミァハは言い、みっつの白い錠剤を差し出した。21世紀後半、〈大災禍〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は医療経済を核にした福祉厚生社会を実現していた。誰もが互いのことを気遣い、親密に“しなければならない”ユートピア。体内を常時監視する医療分子により病気はほぼ消滅し、人々は健康を第一とする価値観による社会を形成したのだ。そんな優しさと倫理が真綿で首を絞めるような世界に抵抗するため、3人の少女は餓死することを選択した ──。 それから13年後、医療社会に襲いかかった未曾有の危機に、かつて自殺を試みて死ねなかった少女、現在は世界保健機構の生命監査機関に所属する霧慧トァンは、あのときの自殺の試みで唯ひとり死んだはずの友人の影を見る。
エンジン・サマー (扶桑社ミステリー) 作者: ジョンクロウリー,John Crowley,大森望出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/11メディア: 文庫購入: 37人 クリック: 234回この商品を含むブログ (103件) を見る待望久し……。飛は最初の翻訳本を所有していますが、長らく入手困難であったこの名作が装いも新たに(カバーアートは以前のものと同じものですが)刊行されました。 訳者のホームページから「訳者あとがき」の冒頭部を無断で転載、 たいへん長らくお待たせしました。ジョン・クロウリー初期の代表作、Engine Summer (1979) の邦訳文庫版をお届けする。訳者の贔屓目かもしれないが、"永遠の名作"という言葉は、たぶんこういう小説のためにあるんじゃないかと思う。文明崩壊後のはるかな未来を背景にした、かぎりなく美しく切ない青春SFの傑作である。 時はいまから千年ほ
島根県民会館でもう30年以上も続いているホール上映企画「名画劇場」で。 ファンタジーを支える想像力は苛烈な現実とけっして切り離すことができないと教えてくれる――否、切り離してはならないのだと突きつけてくる、その認識に居ずまいを正される秀作。その認識に立つことで、あの白い花の意味が深くこちらの胸に差し込んできます。 とうぜんヴィクトル・エリセの神品「ミツバチのささやき」を想起せざるを得ない筋立てですが、本作はハリポタ的ファンタジー映画を擬装しつつ、うかうかと釣られた観客をひとまとめに地獄(現実)へたたき落としてやろうという意地悪さに彩られているようにも思えました。(そう考えている時点で、飛はなんともお気楽な阿呆だということになるのですが。) ……へえ、「火垂るの墓」の影響もあるのか。それは気がつきませんでしたが、なるほど。 磯光雄監督とのQ&A、そのNo.10(99ページ)を読んで驚愕。 私
ようやく先ほど見終わりました。 結末の凛々しさが素晴らしい。これぞジュヴナイル。 2007年文化庁メディア芸術祭優秀賞の「贈賞理由」にあるとおり、「やられたと思った同業者」がここに一人いるわけですが(笑)。 さてと。 「空の園丁」どうしてくれよう。 答え:どうもしません。今までの構想どおり粛々と。 【付記】 サッチーの顔って、あれは「ポストン」から取っているのかなあ。「郵」だし。 キャラクタデザインは宮崎駿2.0(もしくは1.8.7くらい)という感じでしょうか。「テレビまんが」の親しみやすさを残しつつ、新しさもあり、なおかつ長持ちする設計(10年経っても恥ずかしくない絵柄)と見ました。
だからといって、もちろんこの〈解釈〉は『Self-Reference ENGINE』(以下『SRE』)のすべてを納得できるよう説明するものではないです。またエピソードの因果関係や前後関係の見取り図を作ることも考えていません。その前段階、そもそものところのお話し。 ============================== まず、円城塔、は理論の理論とか、法則の法則の法則とかに興味があることは間違いなさそう。非常に複雑なふるまいを見せている現象も、ある視点から、あるいはある数式で表現するとシンプルに美しくなること。あるいは1段階上の論理階層から眺めると、小さな一点にまとまってしまうこと。そういう階層が上下にかぎりなく続いていること。そしてどの階層もなんだかやっぱり似ていること。そこに円城塔のツボがある。 それから『SRE』では〈無限〉について、ほんとうに多くの紙幅を割いている。冒頭の一文か
今日の早川さん 作者: coco出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/09/07メディア: コミック購入: 8人 クリック: 264回この商品を含むブログ (371件) を見る 娘(小4)が家の中を「いあ! いあ!」と叫びながらねりあるいています。
Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) 作者: 円城塔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/05/01メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 362回この商品を含むブログ (260件) を見る SF書きの人たちが陸続と長篇でデビュー中。しかもめちゃめちゃレベル高っ。すごい活況です。 いやほんとうにいい時代ですねえ。(飛みたいなリタイア直前のロートルは、危機感も薄めでありまして、わりと余裕で模様眺めをしておりますですよ。) まずは、何はさておき話題沸騰の黄表紙『Self-Reference ENGINE』。 飛は本書の帯の文を書かせていただくという栄誉に預かっておりますが、しかし、版元から送ってきたゲラの冒頭3ページ読んだだけで「これはいったいどう紹介すればよいのか」と頭をかかえました。まあ想像してみてください、わずか200字でこ
こんなのって悪趣味なので、以下の記述は読まれなくって結構です。 (と、一応言い訳しといて、と) きょう、散らかり放題の部屋を片づけていて、古いプリントアウトを見つけました。「クローゼット」の初稿(バージョン1)です。 『ラギッド・ガール』所収の「クローゼット」(バージョン3)最終章は雑誌掲載版(バージョン2)とまったく違っていますけれども、じつはこの初稿はもっともっと別物です。主人公ガウリ・ミタリがカイルの残した「あれ」の中で出会う相手が、違うのですよね。へっへっへ。 作品としての力は2や3の方が上なのですが、作品の自然な流れはやっぱり1の方に分があります。前半でちりばめたさまざまな細部(たとえば〈芽〉のイメージとか)がきれいに収束し、まとまったトーンを作ろうとしています。まあ、もうちょっと手を入れないと響きがうまく調和してないけれど。 ちょっとご披露しましょう。ガウリが銀座の〈カーサ・デ
ラギッド・ガール 廃園の天使 2 1,680円 飛 浩隆(著) 刊行日: 2006/10/15 〈ハヤカワSFシリーズ Jコレクション〉仮想リゾート〈数値海岸〉を生んだ?献薀 この「?献薀」のあたりとか若干気になりますが、えっと、それどころじゃない!! ……原稿書かなきゃ。 グラン・ヴァカンス 819円 飛 浩隆(著) ISBN: 4-15-030861-6 刊行日: 2006/09/22 【JA861】 仮想と現実の甘美にして残虐なる闘争を描く日本SF大賞受賞作家の傑作シリーズ開幕篇 刊行日が若干早まっているようですね。価格も下がっている? 22日は三連休の前の金曜日ですか。お休み中にのんびりと(笑)お楽しみください。 好きな食べ物と動物を「厚生労働省」「財務省」にすると 飛浩隆さんは、 「メガネ委員長」属性 です。 「メガネ委員長」長属性のあなた。代表的なあなたの萌えキャラは、霧島勇美
以下に公開するのは、「象られた力」改稿版の制作に際して、飛が文庫編集者S氏に送付したメールの一部です。 というわけで以下の記事は同作のネタを底の底まで割っております。(謝恩企画ですから。)自己責任でお読みください。あと整形がちょっと読みにくいかもしれませんが、ご容赦を。 ========= 当初04年7月刊行をめざしていた同書ですが、最大の難物であった中篇「象られた力」の一次修正ができあがったのは5月末でした。その出来についてS氏と東京で意見交換したのが、6月7日。 じつは一次修正では、まだ旧版の構成をそのまま踏襲しており、描写の古くさく恥ずかしい部分の削除と、メインアイディアの部分的アップデート(旧版ではトレダウェイの能力開発は遺伝子改変によって獲得されることになっていました。あんまりだよね。)にとどまっていました。 旧版では「ブック」はひとつ(一種類)しか登場していませんでした。上記ア
夜行の乗車券は東京区内まで買ってありましたが、当然横浜で下車。6時44分。 睡眠はまあまあ、体調はぼつぼつ、空模様は明るいけれどもかんかん照りではない、という感じでした。 駅前のシェラトンに入りモーニング・ブッフェを摂りました。ハワイアン特集だったらしく、案内のお兄さんとお姉さんが真っ赤な花柄の服を着用。昼や夜はそういうメニューが供されるようですが、朝食はごくふつう。 この日はスケジュールが込んでいて昼ご飯を食べられないかもしれないという思いから、たっぷり一時間腰を据えて食べまくり。その間となりのテーブルでは客が三回転してしまうという、まるで『順列都市』のクライマックスのようなありさま。コーヒーを四回も注がれてしまいました。 ポテトサラダはマヨネーズをつかわない(ヴィネガーで調味)ので爽やかな酸味。トマトサラダはきちんと甘い。赤、青、黒のベリーをどっさりとってヨーグルトをかけ、プリザーブの
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