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肥満は，生活習慣病をはじめ多くの疾病に関係していると言われます．疾病予防の観点からは，定期的に体重を量るなど適正な体重を維持することが大切です．日々の活動で消費する以上にエネルギーを摂取することが肥満の原因になりますから，活動量に見合った食事をとることが適正体重を維持するための基本となります．しかし，身体を動かすことが少なくなった現代では，体力の維持や健康増進の点からも積極的に身体を動かすことが大切になっています． 生活活動強度Ⅱ(やや低い)は，現在，国民の大部分が該当するものです．生活活動強度Ⅲ(適度)は，国民が健康人として望ましいエネルギー消費をして，活発な生活活動をしている場合であり，私たちの望ましい目標とするものであるといわれています．この表を参考にして，自分の活動量を認識し，自分なりの活動目標を持ちましょう．
＊食品群別摂取目標量の算定方法 摂取目標量の設定方法は種々あるが，日常摂取における各食品群ごとの上限〜下限の間の種々の組み合わせによるエネルギー及び各栄養素量が，栄養所要量―食事摂取基準―に適合するか否かを確認し，適合する組み合わせを取り上げ，その中から日常の食生活に活用しやすいものを選定した．なお，上限，下限については，平成９年国民栄養調査結果をもとに，暫定的に食品群別摂取量の「平均値+2×標準偏差(SD)」を最大値，「平均値−2SD」を最小値とし，組み合わせに用いる各食品群別の量については概ね５ｇ刻みとした．また，栄養所要量―食事摂取基準―に適合するか否かは，次で判定した．@エネルギーは，所要量の+0〜10％以内とした．Aたんぱく質は，所要量の+0〜30%以内とした．B脂肪は，各年齢区分に応じた脂肪エネルギー比率を目標値とした．Cビタミン及びミネラルは，所要量を下限とし，それ以上を目標
成因に関する検討 WHOのてんかん事典は，てんかん性精神病やてんかん性性格変化などの古典的用語を“誤用語”と明記している．てんかん性機序に基づくという確証がないためであるが，経過中に多彩な精神症状を合併する症例も多い．本邦のてんかん臨床でも，「てんかん患者の精神科離れ／精神科医のてんかん離れ」という風潮が指摘されているが，このような実態を考慮すれば，精神科医はてんかんに関する高度の専門性を堅持しなければならない． 精神症状の成因 精神症状を合併するてんかん患者の頻度は不明確である．研究対象となる母集団の質が顕著に影響する．この種の数値は，病院研究では増加し，地域研究では減少する．成人の研究では性格障害，小児の研究では知的障害の比率が増加する． てんかん患者の精神症状の成因は多彩である．Lennox（Am J Psychiatry，99；174～180，1942）は，遺伝素因，器質障害，疾患
私たちの体を形づくっている60兆の細胞は， 栄養を基に一定のスピードで新しい細胞と入れ替わっています． つまり，今がどのような食生活をしていても， 健康は食事によっていくらでも作り替えることができます． 体の入れ替わる速度
星和書店の「精神科治療学」誌に連載された司法精神鑑定に関する論説です． 12種類の領域に関する論説集となっています．
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